少数派だからこそ、柔軟な働き方ができる

ひらまつ病院 整形外科 田中里紀

コラムをご覧の皆さん、はじめまして!

2003年入局、3人の子育てをしながら、小城のひらまつ病院で整形外科医をしている田中里紀と申します。

これまでのコラムで、整形外科は女性医師の活躍の場が多く、ロールモデルも多様化し働きやすくなっていることは伝わったでしょうか?とはいえ、まだまだ女性医師は少数派。「結婚・出産と両立できるの?」「スーパーウーマンじゃないと無理?」「サポート体制は?」なんて不安ですよね。

しかし私のような自称「ポンコツウーマン」でも、今より厳しいご時世の中、楽しく続けることができています。今回は私の経験から強くお伝えしたい、「整形外科の意外なおすすめポイント」、「診療科を選択するときに大事にしてほしいこと」をお話しします。

1. 整形外科の意外なおすすめポイント(女性医師が少ないのは利点!)

「女性医師が少ないのが利点?」と驚くかもしれません。確かに、女性医師が多い科は制度が整っています。しかし逆に見ると、すでに「型」が出来上がっていて、産休・育休のタイミングが重なると調整が難しかったり、復帰のルールが一律だったりと、個人の事情に合わせにくい側面があることも事実です。

その点、整形外科はまだ女性医師が少ないからこそ、「型にはめる」のではなく「一人ひとりに合わせたオーダーメイドの対応」をしてもらいやすいのです。私の場合、医局が希望や現状に合わせてサポートしてくれました。子供の急な病気でも同僚が快く支えてくれ、第一子出産後から現在まで一度も当直はしていません。「ワンオペ育児・実家も遠方」という事情を考慮してもらってこのような働き方ができています。

子育ては人それぞれです。だからこそ、マニュアル通りではなく、個別に相談に乗ってもらえる環境は本当にありがたいです。これが、佐賀大学の整形外科医局の魅力です。私たち先輩女性医師も、後輩の皆さんをしっかりサポートします!

そして、女性医師の活躍の場があるのに、女性医師が少ないということは、時短勤務でも需要がたくさんあるということです。

2. 選択するときに考えてほしいこと(結局、やりたいことをやるのが一番!)

私も学生時代は「結婚・出産」を考えていたので、ワークライフバランスや体力を懸念して入局を悩みました。

でも、最終的には「できるかわからないけど、思い切って一番入りたい科に入ろう!」と、整形外科を選びました。結果として、整形外科でなければ、ここまで続けられていなかっただろうと思っています。

妊娠、出産、子育ては本当に大変です。子育てが思うようにいかない中、同期に置いていかれる焦りや、同僚に迷惑をかける申し訳なさ、子供に寂しい思いをさせてまで働く意味があるのかと悩んだ時期もありました。

でも、どの科でも、どんな仕事でも、子育てと仕事の両立は大変です。それでも「頑張って働きたい、復帰したい」と思えるのは、結局、この仕事が「やりたい仕事」であり、「やりがいがある仕事」だから。そして、「一緒に働きたい」同僚がいるからです。

もし「やれるかな?」と不安でも、できる範囲で大丈夫です。 自分が心から「やりたい」と思える科を選んでください。それが整形外科であれば本当に嬉しいです。興味があれば、ぜひ一度見学に来て、この魅力を肌で感じてくださいね。

長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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