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2017.07.10

股関節便り 第32号

  • ご挨拶(佐賀大学医学部整形外科 教授 馬渡 正明)
  • その薬、効いてますか?(佐賀大学医学部整形外科 准教授 園畑 素樹)
  • 股関節の病気は遺伝するのか(講師  北島 将)
  • 人工股関節全置換術の満足度調査(助教 河野 俊介)
  • 新任の挨拶
  • 平成28年 股関節だより送付状況(医局 野中 寿栄)

内容

ご挨拶

佐賀大学医学部整形外科 教授 馬渡 正明

 股関節だよりを楽しみにされている皆様、今年も遅ればせながら、発刊の運びとなりました。毎年多くの患者さんが佐賀大学に来られますので、発行部数が年々増加し、今年は6700部を送ることになっています。大学病院からの支援もないため、コストもかかり、なかなか継続することが困難になってきています。ホームページにも掲載していますので、将来的にはそちらのほうを見てもらうことになるかもしれませんが、できる限り皆様に郵送したいと思っています。

 さてアメリカではアメリカ第一主義を掲げるトランプ大統領が就任し、ヨーロッパでもイギリスがEUから離脱することが決まり、これまでのグローバル主義から孤立主義に舵がきられたかのようです。「自分のところさえよければそれでいい」というのでは長期的な繁栄はもたらされないし、共栄共存してこそ平和がもたらされます。日本でも安倍一強政治が継続し、強硬的な政治が行われていますが、左右のバランスが取れてうまくいくものではないでしょうか?私たちの大学病院も最近では経営ばかりが声高に叫ばれますが、研究・教育とバランスよくありたいものです。

 今年も4月から佐賀大学整形外科医局に4人の新人医師を迎えることができました。4人ともにそれぞれ個性的で、将来が楽しみな先生たちです。私たち先輩医師がきちんと指導して自立した整形外科医になるようにしていきたいと思います。彼らこそが将来の医療を支えていく宝ですから。この股関節だよりに紹介していますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 この1年間も多くの患者さんが全国からお見えになりました。できるだけお待たせしないように、平成28年度も私個人大学内外で約600例の手術をいたしました。できるだけ皆様の期待に沿えるようにやっていますが、まだ大学では9か月待ちとなっていて大変心苦しく思っています。できるだけ手術までの待ち期間が短くなるように努めますのでご容赦ください。せめて半年待ちぐらいにはしたいと思っています。昨年もアナウンスしましたように、昨年4月から抗菌インプラント(AG-PROTEX)が発売されました。私たちが京セラと共同開発したものです。1年を経過し全国でも少しずつ使われ始めていて、1000例を超える症例に使用されています。これまでのところ術後感染症をおこすことなく、安全に使われています。現在ではまだ国内でしか承認が取れていないので、結果をまとめて、海外にも出せるように発信していきたいと思いますし、今後もラインナップを増やしながら、全ての方々に抗菌インプラントが使えるようにしていきたいと思います。また現在脊椎用インプラントにも抗菌性能を持たせたものを開発中で、これもできるだけ早く出せるよう国の審査機関であるPMDAに働きかけています。

 現在も再開発中である大学病院ですが、整形外科は3階北北病棟からこの9月に最終的な病棟である6階東西病棟へ移転します。清潔な新病棟で、アメニティもよくなり、患者さんの満足も高くなることと思います。私たちも綺麗な病棟で仕事ができるのは快適なことです。そして患者数の多い整形外科はさらに病床数が増えます。さらに整形外科に頑張ってほしいという大学からのメッセージなのですが、マンパワーの問題もあり、なかなか大変です。同じ病院内でも忙しいところとそうでもないところの格差が明らかで、やはりインセンティブがなければモチベーションの維持ができないように思います。佐賀大学病院は全国に先駆けて、個人に対しインセンティブを支給した病院ですが、今後も継続できるかどうかは不透明です。健全な財政基盤がなければ難しいのです。

佐賀大学医学部整形外科

 最近テレビなどでスーパードクターと称した医師がその手術を見せるといった番組がよくあります。今でもテレビの影響は大きいようで、放送されるや否や全国から患者さんが押し寄せるそうです。本当にその医師が「神の手」を持つのかどうか定かでもなく、都合の良いところだけ編集して、はたして真摯に医療に取り組まれているのかは不明です。学会などにも全く参加することなく、医療界から外れたような人もいるようです。その番組もそのスーパードクター自らがお金を出し制作していることもあるようですので、やはり気を付けてもらいたいと思います。整形外科の医療は長期間にわたってきちんと結果を見続けなければなりません。患者さんにも1~2年に1度は外来に来て下さるように勧めています。そしてその結果は学会や学術誌に報告し、反省も踏まえながら、さらに最良の医療が提供できるよう改善し続けなければなりません。整形外科医療はがん治療と異なり、5年良ければもう大丈夫と言うわけにはいかず、一生のスパンで考えないといけません。短期に良ければいいというわけにはいかないのです。そして再手術が必要なこともあり、そこまでしっかり面倒を見てもらえる医療機関で受けるべきです。マスコミの情報だけを信用するのではなく、かかりつけの先生が紹介するようなしっかりした病院で治療を受けてもらうようにお願いします。あとで後悔しても戻ることはできませんから。

 最後になりましたが、今回の股関節だよりと脊椎だよりを楽しんでいただき、また今年1年よろしくお願いします。

佐賀大学医学部整形外科


その薬、効いてますか?

佐賀大学医学部整形外科 准教授 園畑 素樹

 皆さま、こんにちは。
 今回は、薬の話をさせていただきます。変形性股関節症の患者様は多くいらっしゃいますが、すべての患者様が手術を受けるわけではありません。手術を受けない患者さんの方が圧倒的に多いのが実情です。その多くの患者様は、「我慢する」「痛み止めを飲む」「湿布を貼る」「リハビリをする」など様々な対応策を講じていると思います。

 変形性股関節症に対する理想の薬は、「関節が変形しないようにする薬」、「変形を元に戻す薬」です。そんな薬があるでしょうか。少し話がそれますが、私が整形外科医になった二十数年前の関節リウマチに対する薬と、現在の薬は全く違います。二十数年前は、対症療法に近い薬がほとんどでした。しかし、現在は、関節リウマチの進行を遅らせる、もしくは進行を止める薬が主流になってきました。そのため、関節リウマチの患者様で膝や股関節の人工関節手術を受ける方は激減しています。素晴らしいですね。このように、病気そのものを治療する薬を、「疾患修飾型薬剤」といいます(聞きなれない言葉かもしれません)。では、話を元に戻します。変形性股関節症の進行を遅らせる、元に戻す「疾患修飾型薬剤」はあるでしょうか。現在、変形性関節症に対する「疾患修飾型薬剤」は世界中で盛んに研究・開発が行われています。しかし残念ながら、実用化に至ったものはまだありません。一日も早い実用化が期待されます。ただし、変形性股関節症に対する「疾患修飾型薬剤」にも多少問題があります。それは変形の程度と痛みが必ずしも一致しないということです。変形性股関節症に苦しんだ・苦しんでいる方の痛みは、1年中同じですか?おそらく痛みにも波があったと思います。数カ月「痛くて、痛くて」という時期があるかと思えば、多少の違和感はあっても日常生活はどうにか大丈夫という時期を繰り返しているのではないでしょうか。変形性股関節症の多くは、あまり痛くない時期にも変形は進んでいきますので、痛みがなくても「疾患修飾型薬剤」をずーっと服用しなければなりません。大変ですね。お金もかかりますし。痛みがないと、服用するのを忘れそうですし。こういった問題をどう克服するかというのも、変形性股関節症に対する「疾患修飾型薬剤」の問題点です。

 現在、変形性関節症の患者様に処方できる薬は、「症状改善型薬剤」、つまり痛み止めしかありません。以前は消炎鎮痛剤と言われる薬がほとんどでしたが、2010年以降様々な痛み止めが処方できるようになりました。今後もその種類は増えることが予想されています。これを読まれている方の中にも、様々な痛み止めを病院から処方されたことがある方がいらっしゃるかもしれません。しかし、「薬を飲んでも痛みは変わらなかった」という方も少なくないと思いますし、効いたとしても「薬はあまり飲みたくないし、体に悪そうだ」と思われる方もいらっしゃると思います。

 痛み止めの種類がたくさんあるということは、患者様によって合う薬と合わない薬があるということです。合うというのは「痛みが軽くなる」「副作用が少ない」ということであり、合わないというのは「痛みが変わらない」「副作用がでる」ということです。残念ながら、誰にでもよく効く魔法のような痛み止めはありません。よく効くといわれている痛み止めでも、それが合う患者さんは3~5人に1人ぐらいだというデータもあります。ですので、それぞれの患者様に合う痛み止めを上手に処方することが大切だといわれています。ですので、患者様にあう痛み止めを見つけるまでに少し時間がかかる場合もあります。病院で痛み止めを処方してもらうときは、

①どういった痛みに効く薬なのか
②どういった副作用があるのか
③どれくらいの期間のむべきなのか
④効かなかったときの次の手段は何があるのか

といったことを主治医の先生に確認すると良いかもしれません。

 また、痛み止めを処方する立場としては、「痛み止めはあくまでも痛みをある程度軽減させ、買い物、仕事、家事などの日常生活を円滑に行うことができることを目的としたもの」と考えています。痛みをゼロにすることは難しい部分がありますし、痛みをゼロにする事を目的にしたものではないことを申し添えておきます。痛みをゼロにすることに執着すると、薬の量や種類が増えるばかりで、かえって副作用が懸念されます。変形性股関節症の患者様は比較的高齢の方が多くいらっしゃいますが、薬の種類が6種類を超えると(内科の薬なども含めて)薬の副作用が急に増えるということも報告されています。それぞれの患者様に合った薬を上手に使うことが大切だと思います。繰り返しになりますが、主治医の先生とよく相談のうえ、痛み止めを上手に使ってください。

 それでは、このあたりで終わらせていただきます。


股関節の病気は遺伝するのか

講師 北島 将

1 ご家族に人工関節を受けられた方はいますか?

 外来で来られた人工股関節置換術を受けた50人の方に、ご家族に人工股関節置換術を受けた方がおられるかどうかを聞いてみました。兄弟、姉妹に人工股関節置換術を受けた人がいる方は、50人中5人でした。5人の方は、お姉さんか妹さんということで女性の方でした。ご両親が人工股関節置換術を受けた方は、42人中の2人。子供さんの話はこちらからは聞きませんでしたが、お話して頂いた方は3人の方が股関節のことで指摘を受けたとのことでした。人工股関節置換術を受ける原因は全てが股関節形成不全ではないのですが、おおよそ10 人に一人ぐらいの頻度でご家族に人工関節を受ける方がおられるようです。

2 股関節形成不全が人工関節になる一番多い原因

 股関節の痛みの原因には色々な種類があります。軟骨が傷んでしまった時、大腿骨頭の一部が壊死してしまった時、骨折を起こした時、骨がたくさんできてしまう時、感染した時などが原因として考えられています。日本人に一番多いのは、股関節の体重を支える屋根が小さくなる股関節形成不全と呼ばれる病気です。屋根が小さいだけでは痛みはでませんが、軟骨がすり減ってしまったり、骨の形が変わったり、軟骨の一部(関節唇など)に傷がついた時に痛みを感じます。股関節形成不全は遺伝するのでしょうか。

3 私が行った骨盤の研究

 骨盤の形態について私が行った研究を少し紹介します。初めて股関節外来に来られた患者さんの診察をするときには、必ず、足の長さを計測します。脚長といいます。足の長さの差を測るためです。その際には骨盤の前方の骨(上前腸骨棘)を触って足首の骨との距離をメジャーで測定します。たくさんの人の脚長を測るために骨を触っていると、骨盤の横幅が狭い人が多いことに気付きました。そこで、足の長さを測るだけではなく、骨盤の横幅を測定することを始めました。調査をしていくうちに、骨盤の骨(上前腸骨棘)の幅が20 ㎝より小さい方は股関節形成不全の頻度が高くなることがわかりました。骨盤が前方に狭くなっている方は、股関節の受け皿も相対的に小さくなりがちです。股関節形成不全が起こる骨盤のタイプの一つとして考えられます。

 このように骨盤の幅と股関節形成不全とは関係があることがわかりました。

4 遺伝って何?

 遺伝は、なんらかの特性が親からその子孫に継承される生物学的過程とされています。DNA(遺伝子)の違いによって、肌の色や髪の毛の色、背の高さなど目に見える特徴や、ある病気にかかりやすいといった目に見えない体質が伝わります。当然、体格なども遺伝子によって情報が伝えられますので、体格の源である骨格も親から子孫に継承されます。骨盤も骨格の一部なので、股関節の病気は遺伝する可能性があるとの結論に達します。

5 海外でも言われています

 海外の研究では、2012 年にオランダのHundtさん達は股関節形成不全がある人とない人の頻度を比較したたくさんの論文を調査しました。その結果、股関節形成不全の人が家族にいると、家族の中に股関節形成不全の人がいる確率は4.8倍に上がると述べています。この5倍が高いか低いかの判断は難しいところです。その論文には、骨盤位分娩(逆子での出産)だと5.7倍に、女性だと3.8倍に、生まれたときに股関節に音がすると8.6倍の倍率で股関節形成不全になるそうです。

6 遺伝は一つの情報だけではありません!

 多因子遺伝という考えがあります。複数の遺伝子と環境要因が関係してくるもので一つの要素で決まる訳ではないという考え方です。高血圧や糖尿病の一部もそうではないかと考えられています。以前は、遺伝の研究がたくさんされていて、股関節形成不全も単一な遺伝によるものと考えられていました。しかし、巻きオムツの変更など、遺伝的な要素より生活習慣など周りの環境因子の方が重要ではないかと指摘されるようになり、1970年代に股関節の検診が始まり、検診と予防的な働きかけで股関節が脱臼する病気の頻度がググッと減りました。骨盤の形態も親から子へ伝承されますが、身長と同じで全てが同じように伝わる訳ではありません。骨盤の形態は、生まれた時の形態と成長する過程で決まります。股関節の病気は遺伝するのかとの問いには、遺伝するとの答えになりますが、一つの要素であり、他の要素も沢山あるのでご心配はされないでください。なんとか他の要素で予防をしていきましょう。骨には筋肉がついています。実はこの筋肉が骨の成長に重要な役目を果たしています。子供の頃からの筋肉を使った運動が、形成不全の程度を軽くできる可能性があるのではないかと考えています。今、股関節がなぜこの形態になったのかの研究を進めています。道のりは長いのですが、股関節の病気が減る一助になる日を夢見て。


人工股関節全置換術の満足度調査

助教 河野 俊介

 青葉繁れる好季節を迎え、皆様いかがお過ごしでしょうか。御無沙汰している方も多数いらっしゃいますが、紙面上でのご挨拶にてご容赦ください。今年も‘股関節だより’をお届けする時期となりました。今回は‘人工股関節手術後の満足度’の事を書かせて頂きます。

 人工股関節の手術後の成績としては、従来、診察所見にて医療者側が主観的に評価することが多かったのですが、それでは患者さんの本当の満足度はわからないという事で、近年 患者立脚型(患者さん中心)の評価が薦められています。日本でも日本人やアジア人の生活様式に合わせた評価法として、日本整形外科学会股関節疾患評価質問評(Japanese Orthopaedic Association Hip Disease Evaluation Questionnaire :JHEQ)(図1)が開発されて、佐賀大学でも外来にてJHEQのアンケート調査をお願いしている患者さんがいます。そこで、JHEQを用いて人工股関節置換術の手術後1年で実際どれくらい回復し、手術に満足しているかを調べてみました。

図1:日本整形外科学会股関節疾患評価質問評
( Japanese Orthopaedic Association Hip Disease Evaluation Questionnaire:JHEQ)

日本整形外科学会股関節疾患評価質問評

 JHEQは痛み、動作、メンタルの各項目に対する質問があり、各項目28点の84点満点で評価します。術前22.03(痛み10.18+動作4.36+メンタル7.48)が、術後2~3か月53 .87(痛み22.35 +動作13.09+メンタル18.43)、術後1年59 .15(痛み24.15+動作15.36+メンタル19.63)へと経時的に改善していました(図2)。

図2:JHEQの経時的変化
JHEQの経時的変化

 痛みでは動き始めの痛みや力が入りにくい感じの回復がやや遅延傾向にありましたが、全体的に早期より改善が得られている様でした(図3−a)。

図3ーa:JHEQ(各質問項目)の経時的変化
JHEQ(各質問項目)の経時的変化

 動作では、術前よりは回復しているものの和式トイレの使用が特に困難で、爪切りも困っている結果でした。靴下は補助具の使用などもあり、回復傾向にありました(図3−b)。

図3ーb:JHEQ (各質問項目)の経時的変化
JHEQ (各質問項目)の経時的変化

 メンタルでは、健康状態と股関節の状態が関与しており、股関節の影響で生活に不安があり、物事に意欲的に取り組む事の回復がやや遅延していました(図3−c)。

図3ーc:JHEQ (各質問項目)の経時的変化
JHEQ (各質問項目)の経時的変化

 今回の調査では、痛みは比較的早期より回復し、それに伴ってメンタルも改善傾向にありましたが、術後1年の時点では和式トイレなどの和式生活には不便を感じているという結果でした。動作も術後の年数とともに徐々に改善していくことが期待されますが、早期より術後脱臼のリスクを減らし、極力可動制限を解除できるような努力が医療者側にも必要と考えております。

 今後も、手術後の満足度を上げる事ができるように頑張りますので、お気付きの点がありましたら、診察時にお伝え下さい。また、疑問な点や気になる事がありましたら診察やメールにてお尋ね下さい。


新任の挨拶

佐賀大学医学部整形外科 助教 嶋崎 貴文

 股関節だよりの読者の皆様、こんにちは。

 平成29年4月より佐賀大学で勤務しております嶋崎貴文と申します。

 出身地は長崎で、平成14 年に当時の佐賀医科大学を卒業し、医師16 年目となります。

 直近では、えにわ病院(1年)、町立太良病院(2年)、多久市立病院(4年)に勤務し、主に下肢関節外科、外傷の診療を行ってきました。

 大学に異動となり、膝関節疾患を専門とし、週1回の外来と病棟業務・手術を担当させていただいています。病棟再建の折、院内にセブンイレブン、ドトールがあるのに驚きましたが、この先どこにつながっているかわからないドアがたくさんあり、いつもドキドキしています。9月には再度、整形外科病棟の引っ越しがあるようで、慣れるまでもう少し時間がかかりそうです。

 久しぶりの大学勤務ではありますが、多くの患者さんが佐賀大学での治療を選択し、笑顔で退院される光景は変わっていないと感じております。期待に応えるべく、身が引き締まる思いです。微力ではありますが、患者さんのより良い生活の一助となりますよう努力していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

佐賀大学医学部附属病院整形外科 医員 竹下 修平

 皆様、こんにちは。平成29年4月から佐賀大学医学部附属病院整形外科で勤務することとなりました竹下修平と申します。大変恐縮ですが、簡単に自己紹介をさせていただきます。

 私は長崎県島原市出身で、高校まで島原で過ごしました。縁あって佐賀大学医学部に入学し、卒業後は佐賀県医療センター好生館・佐賀大学医学部附属病院でそれぞれ1年ずつ研修しました。研修医を終え、佐賀大学医学部整形外科に入局し、昨年度は多久市立病院で勤務しておりました。

 整形外科医として働き始め、やりがいを感じると同時に、責任の重さを痛感する毎日です。少しでも患者さまの役に立てるよう、日々精進していく所存です。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

佐賀大学医学部整形外科 医員 野中 俊宏

 初めまして。本年度より佐賀大学医学部整形外科で勤務させていただいています野の 中なか俊とし宏ひろと申します。

 平成26 年3月に佐賀大学医学部を卒業し、臨床研修を佐賀大学医学部附属病院で2年間行いました。平成28 年4月に整形外科に入局し、福岡記念病院で1年間勤務させていただき、本年度より佐賀大学医学部整形外科での勤務となりました。

 出身は佐賀県で、1年ぶりの佐賀での生活に心躍らせています。今後患者様と向きあい、佐賀県の医療に少しでも貢献できればと思います。

 これから精進していく気持ちを忘れずに、日々診療に尽力していく次第ですので、何卒宜しくお願い致します。

佐賀大学医学部整形外科 医員 藤井 由匡

 初めまして、今年より佐賀大学医学部附属病院整形外科にて勤務させていただいております藤ふじ井い 由よし匡まさと申します。

 平成26 年より佐賀大学附属病院にて2年間の研修を経て整形外科に入局しました。

 整形外科医としての初年度は佐賀中部病院にて勤務しておりました。

 中部病院では外傷、一般整形外科を学び、患者様が笑顔で退院されることに幸せを感じておりました。

 まだまだ未熟者で至らないことが多いと思いますが、一つ一つ丁寧に診察していく所存です。

 日々精進して参ります。

 皆様、どうぞよろしくお願い致します。

佐賀大学整形外科 医員 大場 陽介

 皆様こんにちは。

 平成27 年度より、佐賀大学整形外科に入局しました、大場陽介と申します。

 平成24 年3月に佐賀大学医学部卒業後、2年間佐賀大学医学部附属病院で研修医として勤務しました。今年度からは、整形外科医として引き続き佐賀大学に勤務しております。

 出身は福岡県の糸島市です。佐賀に住み始めたのは大学入学の時からですので9年目になります。趣味はスポーツ全般(テニス、ゴルフ、野球、サッカー…)です。最近では思うように体が動かなくなってきましたが、少しでも身体を動かして心身共に健康な状態で皆様と接していきたいと思います。

 大学時代から多くを学ばせて頂いた佐賀の地で、整形外科医として働き、少しでも地域に貢献できたらと思っております。まだまだ駆け出しの整形外科医ですが、日々精進して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。

大学院 橋本 哲

みなさま、こんにちは。

 平成29年4月より佐賀大学医学部大学院に入学しました橋本哲と申します。

 大学院の整形外科学を選択させていただいています。7年ぶりに佐賀大学に戻ってきました。

 7年前の病院と比べるとコンビニやドトールができ、かなり環境が良くなっていることに驚いています。大学を離れていた期間は嬉野医療センター、佐賀中部病院、熊本機能病院、福岡記念病院で勤務させていただき、貴重な経験を積ませていただきました。今後、大学院では、抗菌性を有する人工関節の研究と整形外科疾患における動作解析を引き続き研究させていただき、多くの患者様によりよい医療を提供できるように勉強していこうと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

大学院 平田 寛人

 皆様ご無沙汰しております、平ひら田た 寛ひろ人ひとです。

 平成25年4月から1年間医員として佐賀大学医学部附属病院で勤務しておりました。とはいえ、ご存じない方のほうが多いと思いますので再度自己紹介させていただきます。平成23年3月に佐賀大学医学部を卒業し、臨床研修を久留米の新古賀病院で2年間行った後、平成25年4月から大学病院で勤務しました。その後は、長崎労災病院、佐賀記念病院と勤務していました。本年度より馬渡教授の許可をいただき、大学院に進学し現在破骨細胞の研究を行っております。臨床・病棟業務からは離れるため皆様とお会いする機会はほとんどないと思いますが、私が大学病院勤務をしているときに、何らかの形で携わらせていただいた方が、「へぇ、平田いまは大学生をやっているんだ。」と懐かしんでいただければ幸いです。皆様お元気でしょうか。。。末筆ではございますが皆様のご健勝をお祈り申し上げまして新任の挨拶にかえさせていただきます。


平成28年 股関節だより送付状況

医局 野中 寿栄

 平成28 年股関節だより送付状況をご報告いたします。

 全体で6611 名(九州(佐賀県除く)3071 名、佐賀県2992名、九州佐賀以外548 名)になっており、500 名程多くなっています。

 平成26年から平成28 年の表では、やはり九州増加率が多くなっています。最近は九州ほどではありませんが九州以外の電話予約も多くなってきていますので来年は九州以外の増加率も高くなりそうな感じがします。日本地図でも人数を表示しておりますので、ご参考にお願いします。

 股関節だよりを送付するのが難しくなってきており、年に一度の発行になっておりますが、できるだけ多くの情報をお送りできるように努力していきますので今後も股関節だよりをよろしくお願いいたします。

平成28 年股関節だより送付状況