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[リレーブログ]

2020.08.11

多久市立病院
古賀 有香里

ホタル舞う里 多久市立病院より

 全国各地に被害をもたらした梅雨も明け、本格的に暑くなる季節となりました。今年はマスク着用による熱中症も心配されるところですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 リレーブログも第22弾となりました。ご愛読いただき誠にありがとうございます。これからもよろしくお願い申し上げます。

 私は医師4年目の古賀有香里と申します。生まれも育ちも福岡県北九州市で、同門の伊藤恵里子先生とは実の姉妹です。私が姉ですが、妹の後輩となります。一度、他大学・大学院の理学部を卒業・修士修了しており、就職活動する中で実は自分は医師として社会貢献したいのだということに気づきました。そのまま一度は就職したものの、医師になりたいという夢を捨てきれず、再受験で佐賀大学に進学し、附属病院で2年間研修後、佐賀大学整形外科に入局しました。昨年は同病院で勤務し、今年の4月に多久市立病院に赴任となりました。

 多久市立病院での近況報告ですが、前任北島雅人先生と重複する内容もある点、ご容赦ください。
 多久市立病院は地域の中核医療施設として地域に密着し、市民から愛され信頼される病院を理念としています。総病床数105床(一般病床60床、療養病床45床)で、診療科は内科、外科、整形外科となっています。緑豊かな山間部に位置し、病院周辺の小川ではホタルを鑑賞できます。時々、病院の窓にホタルが止まっていることもあり、和ませてもらっています。
 整形外科は3人体制で、平日午前は外来診療、午後は手術をしています。特徴としては、地域の高齢化を鑑みて骨密度検査を積極的に行い、骨粗鬆症の加療に力を入れていることが挙げられます。それでも転倒による骨折を機に骨粗鬆症を初めて指摘されるという患者様は少なくありません。年間手術件数は300件前後で骨折手術の他、人工関節置換術(股、膝など)を行っています。今年は新型コロナ流行の影響で、上半期は人工関節の手術は少なくなっています。
 現在、多久市立病院は隣市の小城市民病院と合併することが決まっており、令和7年4月の新病院開院を目標に調整が続けられているところです。患者様にとってより良い医療を提供できる病院であることはもちろん、職員に対しても働きやすい病院になればと願っています。
 
 整形外科には興味があるけど女性が少なくて働きづらそう、外科は体力要るから無理そう…と思っている女性研修医や医学生の皆さんへ。まずは研修や実習で体感してみてください。私は30代後半ですが、体力的に厳しいと感じたことは数えるほどしかありませんし、それは若くても同じだと思います。外科ということで手術に目が向きがちですが、外来診療は変形性関節症や腰痛症の疼痛コントロール、リウマチ、骨粗鬆症など内科的側面が大きいです。佐賀大学整形外科医局は女性が気になるであろう産休育休、不妊治療のためのお休みなどについても非常に取り易い環境です。実際のところや詳しい話が聞きたい、という方はお問い合わせください。

 最後に、リレー質問「好きな骨、または筋肉はどこですか?」の回答です。
私は広背筋が好きです。幼少期から高校生まで水泳を嗜んでおり、肩まわりが発達しすぎました…。他の方の広背筋もつい見てしまいますね。
 それでは次の先生へ、好きな関節はどこですか?