第2回さが足の運動器フォーラム 開催報告

佐賀大学医学部附属病院 坂井 達弥

2026年4月18日、メートプラザ佐賀にて「第2回さが足の運動器フォーラム」を開催いたしました。当日は77名の先生方にご参加いただき、活発な討議とともに盛会のうちに終了いたしました。

本フォーラムは、足の運動器疾患に関する診療の質向上と、地域における連携強化を目的として開催しており、若手医師・研修医にとっても日常診療に直結する知見を共有できる貴重な場となっています。

■ Mini Lecture

江頭秀一先生(国立病院機構佐賀病院)からは「外反母趾の診断と治療」についてご講演いただきました。
病態理解から治療選択に至るまで体系的に整理された内容であり、日常診療における判断の重要性が改めて確認できました。

吉原正英先生(百武整形外科・スポーツクリニック)からは「前足部に対するリハビリテーション」についてご講演いただきました。
運動療法の具体的な実践方法や機能改善へのアプローチをご提示いただき、保存療法の可能性と重要性を再認識する機会となりました。

■ 一般演題(外傷)

3題の発表が行われ、各施設における工夫や治療戦略が共有されました。

・内側楔状骨骨折に対するメッシュプレート固定(今井 稜 先生)(好生館)
・アキレス腱付着部剥離骨折に対するSpeedBridgeを用いた骨接合(水田 和孝 先生)(佐賀中部病院)
・Triplane骨折の治療経験(小河 賢司 先生)(嬉野医療センター)

いずれも比較的稀ながら臨床上重要な症例であり、治療選択や術式の工夫を含めて活発な議論が行われました。

■ 一般演題(リハビリテーション)

リハビリテーション領域から2題の発表が行われ、術後機能回復や筋機能に関する新たな知見が提示されました。

・足関節果部骨折術後における荷重位背屈可動域の関連因子(溝田 丈士 先生)(副島整形外科)
・小趾外転筋の選択的賦活を目的とした新規トレーニングの筋電図学的検討(眞島 静弥 先生)(百武整形外科・スポーツクリニック)

機能回復に直結する評価・介入の重要性が示され、臨床応用への期待が高まる内容でした。

■ Special Lecture

日本医科大学整形外科 主任教授 平尾眞先生をお迎えし、
「リウマチ変形足再建手術療法:軟部組織治療から人工足関節も含めて」
についてご講演いただきました。

リウマチ足に対する再建手術の基本戦略について、前足部から人工足関節置換術に至るまで幅広くご解説いただきました。軟部組織バランスや全下肢アライメントの評価の重要性が強調され、今後の治療方針を考える上で非常に示唆に富む内容となりました。

本会の開催にあたり、ご協賛いただきました企業の皆様、ならびにご参加いただいた皆様に心より御礼申し上げます。

今後も本フォーラムを通じて、地域における足の運動器診療の発展と医療の質向上に寄与してまいります。
また、若手医師や研修医にとっても学びと交流の場となるよう、引き続き内容の充実に努めてまいります。

次回第3回フォーラムは2026年10月17日開催予定です。

引き続きご支援・ご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
詳細はホームページ(saga-ashi.com)をご確認ください。

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