[リレーブログ]
2024.05.14
多久市立病院
小林 孝臣
多久市立病院より近況報告
リレーブログをご覧のみなさん、こんにちは。2023年4月より多久市立病院で勤務させて頂いております小林です。
現在、多久市立病院は常勤医8名(内科5名、整形外科3名)です。手術に関しては、件数は年間250~300件程度で推移しており、脆弱性骨折に対する骨接合術、変形性膝関節症に対する人工膝関節置換術や、半月板損傷に対する鏡視下手術など、たくさん執刀させて頂きました。また、麻酔科の常勤医がいないため、脊椎麻酔やエコーガイド下の伝達麻酔も経験させて頂いております。
私が思うこの病院の特徴は大きく2つあります。
1つ目は、入院、手術、術後リハ、退院、その後の外来フォローアップまでの全ての過程において、個々の患者とじっくり向き合えることです。地域連携室のMSWを介して個々の患者・家族背景と希望を考慮した調整を完結することができます。地域に密着してこれらを実践している多久市立病院の先生方・スタッフのお人柄と病院の理念「市民から愛され、信頼される病院」が大好きです。住込みの離島勤務で学んできた「患者の気持ちを大事にする医療」を継続して、地域医療を実践できていると思っております。
2つ目は、予防医学「骨粗鬆症」に力を入れていることです。社会人大学院で予防医学を勉強しながら、骨粗鬆症の診療も沢山しています。治療母数が多い事もあり、顎骨壊死や低Ca血症など合併症も経験しました。「個々の患者にあわせた治療選択が治療コンプライアンスを上げて、脆弱性骨折の予防と患者の苦痛軽減に繋がるのではないか」というClinical Questionを抱くようになり、骨粗鬆症の治療選択に関するTaku-Osteoporosis-Studyに取り組んでいます。
このようにとても充実した日々を送っており、多久市立病院に勤務できて本当に良かったと感じております。前回の松尾先生からの質問、「最近食べたもので,美味しかったものは何ですか?」への返答です。多久市立病院はホワイトな職場で、グルメを楽しむという新たな趣味ができました。多久の後楽園、アムール、スコルカフェはおすすめです。多久市立病院へ当直や日直で来られた際は(先生方 いつもありがとうございます!)、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
次の先生へ。「その土地のグルメを教えてください」よろしくお願いいたします。