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特徴整形外科医とは

多彩な分野を持ち、様々なニーズに対応しています

整形外科は骨や筋肉、神経などの運動器を構成する組織の疾病や外傷を治療の対象としています。患者さんの苦痛を取り除き、運動機能を回復させ、いつまでも自立して充実した生活を送るためのサポートをしています。

新生児から高齢者まで全世代、頭部と内臓を除くほぼ全身を対象としており、対象疾患、治療方法は非常に多岐にわたります。そのため“整形外科”という括りの中でも多くの分野が存在し、非常に魅力のある診療科です。

FEATURE
01

幅広い診療ニーズ

その守備範囲の広さから整形外科のニーズは高く、診療科別の患者数では内科についで2番目に多くなっています(平成26年医療施設調査)。先天異常、感染症、交通事故による外傷、またはスポーツ障害・外傷など様々な疾患、外傷に対応しています。それに加えて対象年齢も非常に幅広く小児から高齢者まで、ほぼ全ての年代の方が整形外科を必要としています。治療も内科的な保存的治療から高度な技術が必要となる外科的治療、その後のリハビリテーションと社会復帰までフォローアップし、しっかりと患者さんに寄り添います。患者さんのADLが治療とともに劇的に改善していく様子が目に見えて分かり、非常にやり甲斐を感じます。

様々な対象疾患

  • 外傷 (骨折、脱臼、筋・腱損傷、神経、血管損傷)
  • 感染症
  • 炎症性疾患
  • スポーツ障害・外傷
  • 関節リウマチ
  • 脊椎脊髄疾患
  • 関節疾患
  • 骨粗鬆症・代謝性疾患
  • 神経筋疾患
  • 腫瘍(骨・軟部腫瘍)
  • 先天異常
FEATURE
02

増加する社会的ニーズ

平均寿命の延伸に伴って日本の65歳以上の高齢者人口は増加の一途を辿っており、総人口の4人に1人が高齢者となっています(2018年9月15日現在28.1%)。今後も高齢人口は増加し続け、変形性関節症などの退行変性疾患、骨粗鬆症とそれに伴う圧迫骨折や大腿骨頚部骨折などの脆弱性骨折も増加することが予想されています。その一方で、平均寿命と健康寿命(健康で自立した生活が送れる期間)の差が10年程あり、健康寿命の延伸が課題となっています。要介護となった原因をみると骨折・転倒、関節疾患といった運動器関連が23.2%と最多で、脳血管疾患(脳卒中)17.2%よりも多くなっています(平成29年版高齢社会白書)。また、健康志向の高まりからスポーツ人口も拡大傾向にありスポーツ障害・外傷も増加しています。このように整形外科の社会的ニーズもますます高まっています。

社会問題と関連疾患

  • 高齢化に伴う退行変性疾患
  • 骨粗鬆症に伴う脆弱性骨折
  • スポーツ人口増加に伴うスポーツ障害・外傷
FEATURE
03

多彩なキャリアパス

先に挙げた様に、多方面から様々なニーズがある整形外科医が進む道もまた多彩です。臨床では上肢、下肢、脊椎、関節リウマチなどの専門領域に分かれ、手術療法においても外傷外科、関節外科、脊椎・脊髄外科、顕微鏡を用いたマイクロサージャリーなどダイナミックな手術から非常に繊細な手術まで多岐にわたります。一般的な臨床に加えてプロスポーツでも活躍しているスポーツドクター、リハビリテーション医、産業保健に関わる産業医、行政医師などが挙げられます。さらに研究も盛んに行われており、バイオメカニクスやインプラントの開発、再生医療、骨代謝や神経、筋・腱、軟骨などの基礎研究と対象も様々です。iPS細胞研究でノーベル医学生理学賞を受賞された山中伸弥教授も整形外科出身です。その他にも各研究領域を牽引されている先生方が国内外で沢山いらっしゃいます。この様に臨床、研究共に多くの選択肢があり、きっと貴方に合った道が見つかります。

多彩な活躍フィールド

  • 一般整形外科医
  • 脊椎脊髄外科医
  • 外傷整形外科医
  • 手・足の外科医
  • 関節外科医
  • 小児整形外科医
  • リウマチ医・リウマチ外科医
  • 骨・軟部腫瘍医
  • マイクロサージャリー医
  • 運動器リハビリテーション医
  • スポーツドクター
  • 産業医
  • 行政医師
  • 研究医(臨床医学・基礎医学)

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