見学のお問合せ

2020.07.21

股関節便り 第35号

  • 文科省科学技術賞・開発部門を受賞しました(佐賀大学医学部整形外科 教授 馬渡 正明)
  • 人工関節置換術とスポーツ活動(佐賀大学医学部整形外科 准教授 園畑 素樹)
  • 人工股関節全置換術の術後感染症発生率の推移(人工関節学講座 准教授 河野 俊介)
  • 人工股関節全置換術後の股関節可動域の変化(助教 江頭 秀一)
  • 新任の挨拶
  • 2019年 股関節だより・脊椎だより送付状況(医局 野中 寿栄)

内容

文科省科学技術賞・開発部門を受賞しました

佐賀大学医学部整形外科 教授 馬渡 正明

今年もまた股関節だよりをお届けする時期になりました。

新時代の令和になり、日本中に祝賀ムードが広がって、世の中が少し明るい気配となり、そして令和2年を迎え、夏に行われる東京オリンピックに向けて、さらに飛躍していこうとした中、あの新型コロナウイルス感染症により、世界中が一気に奈落の底に落とされてしまいました。昨年12月にはすでに発生していたとされるこの新規のウイルスは、瞬く間に世界中に蔓延し、5月末の時点で35万人を超える方々がなくなられています。幸い日本では千人に満たない死亡者数ですが、その少ない理由についてはハッキリとはわからないようです。日本でも非常事態宣言が出され、1か月半の自宅待機を余儀なくされました。ようやく5月25日に解除されましたが、多くの国民がまじめに3密をさけ、ソーシャルディスタンスを守り、マスクをつける生活を送ったことで、達成されたものだと思います。この便りをご覧になっている皆様も何かと不自由を強いられ、経済的にも痛手を負われたかと思います。感染者数が爆発的に増えれば医療崩壊が起こり、感染以外の診療がストップしてしまいますが、これも幸いながらここ佐賀県では免れることができました。ただ第2波、第3波がまたやってくるといわれていますので、その対策は今回学ぶことができたのだろうと思っています。しかしながら、当院ではまだPCR検査を入院患者全員に行うこともできていませんし、無症状でスルーした患者さんがいれば、あるいは救急搬送された患者さんが緊急措置をしたあとにコロナ感染が判明した場合とかは、院内クラスターが起こりえます。特効薬がない以上、診断が何より重要で、発見・隔離をすることが最も有効です。全国には入院患者全員のPCR検査を義務付けしているところもあり、当院でもすべき検査と思っていますが、実現には当分困難なようです。そのため現状では入院前2週間の自宅待機と体温チェックをお願いしているところです。また入院後も面会者からのウイルス持ち込みを防止するため、退院まで面会謝絶をお願いしています。非常事態宣言後、余儀なく手術を延期していただいた方も沢山おられます。この場をお借りし、心からお詫びいたします。

非常事態宣言中は手術症例も救急症例のみ行っていましたが、解除後はすこしずつ、人工関節置換術などの待機手術を再開しています。外来診療も行っていますが、一時期は半数以下に減っていました。定期健診に来られる方にも、来院を延期されるように勧めていましたし、遠方から来られる方が多いので、外出自粛を求められていたので仕方がなかったと思います。病院に受診することも感染する可能性がありますし、自宅待機が一番安全なのは事実ですが、痛みを我慢し続けることも大変なことなので、あまり怖がらずに受診されてください。今はどこの病院、クリニックでも感染防御に努めていますし、密にならないような工夫や徹底した消毒を行っています。病院玄関先での体温測定も見慣れた光景になりましたし、発熱者を隔離するようになっています。「外来受診したから感染した」ということは極めてまれであると思います。もちろんマスクの着用は必要だと思いますし、手洗いも大事です。

毎日コロナコロナで、コロナ鬱の方も多いと聞きますが、私たちにとって明るいニュースがありました。表題のように、令和2年度の文科省科学技術賞・開発部門を4月14日に受賞しました。これは10年かけて研究開発した、「世界初の抗菌性人工関節の開発」に対して贈られたもので、発売後全国で6000 例以上に使用され良好な結果が得られていることに対して評価されたものです。これまでも日本人工臓器学会技術賞や、経産省のものづくり大賞特別賞といった受賞がありましたが、文科省の傘下にある国立大学で働くものとして最高の栄誉と思っています。この賞の受賞にあたり、これまでこの研究に携わったすべての方々に感謝しています。ありがとうございました。

人工関節といったインプラント手術は年々増加し、患者さんの機能回復に大いに寄与していますが、そのインプラントに細菌が巣くうと抜去せざるを得なくなり、せっかくの手術が台無しになります。話題のコロナはウイルス感染症ですが、術後の感染症では細菌感染症が問題になります。佐賀大学で現在行われている人工股関節置換術はすべてこの抗菌性インプラントが使われていますし、糖尿病や関節リウマチなどの感染リスクが高い例では特に重宝しています。特に臓器移植を受け免疫抑制剤を飲み続けなければならない症例に人工股関節置換術をしなければならない場合、以前であれば手術を勧めることを躊躇っていましたが、いまではこのインプラントのおかげで手術に臨めるようになりました。まだまだ全国的にみれば使用数も少なく、全面的に受け入れられているわけではありませんが、このインプラントが持つポテンシャルを広く伝えていきたいと思います。またこの基本技術を脊椎インプラントにも応用し、本年4月から全国で発売することになりました。脊椎ケージと呼ばれるもので脊椎椎体間固定に使用しますが、この部分のインプラント感染を抑えることができれば、かなり安全に手術ができることになります。人工股関節以上のインパクトが脊椎外科領域に与えるのではないかと期待しています。海外メーカーの中にはこの抗菌加工技術に興味を持つ会社があり、うまく提携できて販路が広がればいいなと考えています。

今年4月から股関節班スタッフは私と、園畑准教授、河野准教授(人工関節学講座)、江頭助教、上野助教の5人体制で行っています。上野先生は2年間のスタンフォード大学留学を終え、3月に帰国しました。新しい力を得て、股関節班もさらに進化するように頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


人工関節置換術とスポーツ活動

佐賀大学医学部整形外科 准教授 園畑 素樹

皆様、こんにちは。
新型コロナ禍により東京オリンピックが延期され、プロ野球、Jリーグの開幕も延期となりました。大相撲の5月場所だけでなく、多くの学生スポーツ大会も中止になっています。

今回は、人工関節置換術後のスポーツ活動についてお話しさせていただきます。
人工関節置換術後の生活はなにかと不安を感じていらっしゃる方も多いと思います。どれぐらい動いていいの? ウォーキングは何歩まで? 何キロぐらいのものまで持っていいの? などの活動性をどこまで広げてよいのかがわからないと思われている方もいらっしゃいますよね。実際、外来でもよく御質問を受けます。
人工関節後にスポーツをどれぐらいできるのか。残念ながら、はっきりとした基準はありません。ガイドラインのようなものは無いのですが、良く引用される論文があるのでご紹介します。論文ではスポーツを、①許可するスポーツ、②経験があれば許可するスポーツ、③勧めないスポーツ、④不明の4つに分けられています。
① 許可するスポーツ
ウォーキング、ゴルフ、トレッドミル、自転車、ボート、ダンス、ボーリング、ピラティス、水泳
② 経験があれば許可するスポーツ
テニス(ダブルス)、ハイキング、ウェイトマシーン、ウェイトリフティング、スキー(ダウンヒル、クロスカントリー)、アイススケート
③ 勧めないスポーツ
コンタクトスポーツ、ジョギング、スノーボード、ラケットボール、野球、ソフトボール
④ 不明
テニス(シングル)、武道
以上のようになっています。しかし、同じハイキングでも、時間や距離によっても人工関節に対する負担は全然違うので、一概には言えません。また、この論文は少し古いものです(200 7年)。現在の人工関節だと許可されるスポーツはもっと多くなるかもしれません。

さて、人工関節置換術を受けた後もスポーツをしている(していた)プロの選手を数名ご紹介します。
ジャック ニクラウス(ゴルフ)
ゴルフをされる方で、知らない方はいないと思います。「帝王」のニックネームで活躍した伝説的なプロゴルファーです。男子ゴルフのメジャー大会で通算18勝しています。タイガーウッズでも14勝ですから、そのすごさがわかります。ジャック ニクラウスは、1999年 59歳の時に両側の人工股関節置換術を受けています。その後もシニアツアーに出場していました。200 5年 65歳で引退しています。
トム ワトソン(ゴルフ)
この方もプロゴルファーです。前述のジャックニクラウスの次世代のスーパースターの一人でした。「新帝王」のニックネームで活躍していました。男子ゴルフメジャー通算8勝の記録を持っています。200 9年 59歳の時に人工股関節置換術を受けています。なんとその9か月後に全英オープンに出場しています。さらに、プレーオフにまで出ています(トップ選手が同じ成績だった場合に勝負を決する追加のラウンド)。残念ながら優勝は逃したものの2位に輝いています。人工股関節置換術を受けて、調子がよくなったのだと思います。
芹澤 信雄(ゴルフ)
日本人プロゴルファーです。コマーシャルなどで顔を見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。ちなみに、たけし軍団の芹澤名人は芹澤プロのお兄さんだそうです。芹澤信雄プロは、レギュラーツアー通算5勝(メジャー1勝)、シニアツアー通算1勝の成績をあげています。2018年 58歳の時に人工股関節置換術を受けていますが、その後もシニアツアーに参戦しています。
ボー ジャクソン(アメリカンフットボール、野球)
日本ではあまり知られていないと思いますが、アメリカのメジャーリーグ(野球)とNFL(アメリカンフットボール)の両方を兼業した、とてつもない運動能力をもった選手です。驚くことに、メジャーリーグとNFLの両方のオールスターゲームに出場しています。北米4大スポーツリーグの2つのオールスターゲームに出場したのは後にも先にもボージャクソンだけのようです。1991年1月 28歳の時にアメリカンフットボールの試合中に股関節を脱臼しています。詳細は不明ですが、すぐに人工股関節置換術を受けています。信じられませんが、同年の9月(手術から8か月後)からアメリカンフットボールの試合23試合に出場しています。残念ながら、アメリカンフットボールはそのまま引退しています。1993年からメジャーリーグ(野球)にも復帰し、同年85試合に出場し16本の本塁打を記録しています。年間最優秀カムバックプレイヤー賞を受賞しています。その後引退しています。
アンディー マレー(テニス)
テニス好きの方なら当然知っている男子テニスプレーヤーです。男子シングルでオリンピック連覇、4大大会優勝3回、最高ランキング1位、生涯獲得ランキング歴代4位(61,544,00 7ドル)の超一流プレイヤーです。アンディー マレーは、股関節の故障で2019年1月に突然引退し、直後に人工股関節置換術を受けています。ここからが驚きなのですが、手術から6か月後のウインブルドンに、男子ダブルス、男女混合ダブルスの両方で出場しています。その後、ヨーロピアン・オープンではシングルで優勝までしています。今後の活躍と、人工股関節がどうなるのかが気になるところです。
武藤尊司(グレート・ムタ)(プロレス)
新日本プロレス(アントニオ猪木の団体)と全日本プロレス(ジャイアント馬場の団体)の両団体で活躍し、海外ではグレート・ムタとして人気を博した天才的プロレスラーです。 2018年3月に両側の人工膝関節置換術を受けています(股関節ではありません)。その1年3か月後、長州力の引退試合でリングに復帰しています。得意技のシャイニングウィザードも繰り出していました(マニアックな情報)。
大仁田厚(プロレス)
国会議員にもなった、プロレスラーの大仁田厚さんです。2019年2月に両側の人工膝関節置換術を受けています。同年7月にはリングに復帰しています。復帰試合のポスターには、「人工関節置換からの復帰戦」と書かれていました。ちなみに、大仁田さんは佐賀県の神埼市に住んでいて、2018年の神埼市長選にも出馬していました。余談ですが、20年ぐらい前、大仁田さんのプロレスのリングドクターをしたことがあります。試合後、顔の傷の縫合をさせてもらいました。

いかがだったでしょうか。皆さんの知っている名前はあったでしょうか。人工関節置換術を受けても元気にスポーツしている方は結構いらっしゃるようですね。といっても、これだけハードなスポーツ活動が、長期的に人工関節にどのような影響があるのかは不明な点も多いのも事実です。しかし、皆さんが行っているウォーキングなどはほとんど問題ないと思います。もし、やりたいスポーツがあったら遠慮なくお尋ねください。そして、ぜひ定期的な受診をしてください。もし問題が起こっても、早めに対応することがとても大切です。
現在の状況が1日でも早く解消され、一流アスリートの活躍が多くの人に夢と希望をもたしてくれる日が来ることを祈り、今回のお話を終わらせていただきます。
皆様、くれぐれもご自愛ください。


人工股関節全置換術の術後感染症発生率の推移

人工関節学講座 准教授 河野 俊介

コロナウイルス感染に伴う緊急事態宣言もようやく解除され、新しい生活様式のなか皆様いかがお過ごしでしょうか。御無沙汰している方も多数いらっしゃいますが、紙面でのご挨拶にて失礼致します。今回の‘股関節だより’では‘当院での人工股関節全置換術の術後感染症の発生率の推移’に関して書かせて頂きます。

人工股関節全置換術後の感染は、環境要因・手術要因・宿主要因(患者さん本人の状態)で発生するとされています。特定の要因のみで発生する合併症ではなく、複数の要因が重なり発生すると考えられ、発生原因の特定や予防が困難な合併症です。それでも当院では少しでも感染率を低減できるように様々な対策を行って参りました。具体的には、環境要因ではクリーンルームの使用(図1) やスペーススーツの着用(図2) 、手術要因では短時間手術や抗菌人工股関節(図3) の使用、宿主要因では手術前の基礎疾患の治療などです。1998年以降に標準化された手技によるセメントレス人工股関節全置換術を導入し、以後摺動面(関節の擦れるところ)変更、執刀医増員、手術室(クリーンルーム)改築、抗菌人工股関節導入などの小変更にあわせて各時期での感染合併率を調査すると感染率は0.75%から0.22%に低下傾向にありました (表1, 図4)

経年的に感染合併率を少なくすることはできていましたが 、目標である‘合併症ゼロ’のためには更なる努力が必要な状況でした。佐賀大学で開発した抗菌人工股関節の適応症例を増やし(2019年10月以降は全例に使用しています)、更なる感染率低減に繋がればと考えております。今後も、安心して手術を選択でき手術後の満足度を上げる事ができるように頑張りますので、お気付きの点がありましたら、診察時にお伝え下さい。また、疑問な点や気になる事がありましたらメール(kokansetudayori2000@gmail.com)でも質問を受け付けておりますのでお尋ね下さい。


人工股関節全置換術後の股関節可動域の変化

助教 江頭 秀一

股関節だよりをご覧の皆様、こんにちは。
暑さが日毎に増して参りましたが、如何お過ごしでしょうか。

緊急事態宣言解除後も新型コロナウイルス感染症の影響は残っており、中々元どおりの生活は難しい状態が続いています。自宅でのStay home生活では運動不足になりがちですが、ご自宅でもできる運動として『ロコトレ(ロコモーショントレーニング)』を載せておりますので、ご参照下さい。(図1)

さて今回は、術前後での股関節の可動性についてお話しさせて頂きます。

股関節の軟骨が摩耗する事や関節の不安定性により痛みを生じ、それにより徐々に股関節を動かせなくなり可動域制限が出てきます。動きの悪い股関節は、歩行などで負荷がかかった時に上手く力を分散できないためさらに変形が進行するといった悪循環に陥ります。人工関節を行う事により可動域は改善しますが、どの程度改善するのでしょうか?

片側変形性股関節症36名の術前後の患側股関節の可動域を術前、術後1,2,3,5年目まで測定させて頂き、結果を検討しました。股関節痛のない方の結果も比較のため載せております。図2は屈曲―伸展(前後方向)、図3は内転―外転(内外開き方向)の結果になります。変形性股関節症では、疼痛などにより伸展・外転が制限されます(下肢を後ろへ下げられなくなる、外へ開けなくなる)。図2,3ともに術前は健常群の約半分まで可動域が制限されています。術後はそれぞれ改善し、2〜3年目で術前よりも大きくなっていましたが、5年経っても歩行時に健常群ほどは大きく動かせていないという結果でした。これは痛み、筋力低下、術前の可動域制限の残存などが原因と考えられます。可動域制限の残った状態では、筋力を上手く発揮できない、トレーニングをしても筋肉が付きにくいといった事があり、また腰痛の原因にもなりますので、できれば左右差なく動かせる事が望ましいです(脱臼の危険性もありますので、心配な方は外来時にお尋ね下さい)。前後方向はアキレス腱のばしのように脚を前後に開く、内外開きは座った状態で膝を外に開く事でストレッチになります。『ロコトレ』と合わせて運動する事で、自宅生活でも足腰が弱らないように過ごして頂き、元気なお姿を外来で拝見できるのを楽しみにしております。

最期まで元気に歩けるようにこれからもサポートさせて頂きます。何か気になる事などございましたらお気軽にお尋ね下さい。本年も宜しくお願い致します。


新任の挨拶

人工関節学講座 助教 上野 雅也

皆様、お元気に過ごされていますでしょうか。
本年3月より大学にて勤務しています上野雅也と申します。数えてみると8年ぶりの大学勤務となりますが、そのうち4年間は大学院にて歩行解析に顔を出していましたので覚えてくださっている方もいらっしゃるかもしれません。4年間の大学院の後、2年間のアメリカ留学を経て、整形外科の基礎医学や研究のやり方について勉強して戻ってきました。
本年度より股関節診療班として診療に参加させていただいています。以前と比べると物の見方がだいぶん変わったような気がしていますが、大学院・留学を通して学んだことを臨床に還元できるよう、また臨床で感じたことや疑問などを基礎研究にフィードバックできるよう頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

医員 野々上 湧人

股関節だよりの読者の皆様、こんにちは。
4月より佐賀大学整形外科に勤務しております、野々上 湧人と申します。出身は福岡県久留米市です。
平成29年に佐賀大学を卒業し、初期臨床研修医として佐賀県医療センター好生館、佐賀大学に勤務したのち、昨年度は武雄市の副島整形外科病院にて整形外科医として勤務しておりました。大学病院での勤務は慣れないことも多く、自分の力不足を日々感じておりますが、患者様一人一人を丁寧に診察し、これからの整形外科診療の糧にできたらと思っております。
まだまだ未熟者ではありますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

医員 岸川 浩一朗

股関節だよりの読者の皆様、こんにちは。
2020年4月より佐賀大学医学部附属病院で勤務しております、岸川浩一朗と申します。
出身は佐賀県鳥栖市です。佐賀大学卒業後、国立病院機構嬉野医療センター、佐賀大学医学部附属病院で2年間初期臨床研修医として勤務しました。学生の頃から整形外科に興味があり、今年度より整形外科に入局しました。指導医の先生方に熱心にご指導いただき、忙しいながらも充実した日々を過ごしています。
まだまだ未熟者ではありますが、皆様のお役に立てるよう精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

大学院 記伊 祥雲

 股関節だよりをご覧の皆様、こんにちは。
2020年4月より佐賀大学医学部大学院に入学しました記伊 祥雲(きい さくも)と申します。出身は福岡県大川市です。平成26年に佐賀大学医学部を卒業し、新古賀病院で初期研修後、平成28年に佐賀大学整形外科に入局しています。初年度は、佐賀大学で勤務し、その後は、熊本機能病院、長崎医療センター、町立太良病院で臨床経験を積んでまいりました。大学院では、主に抗菌インプラントに関する研究を行っております。皆様方とは、歩行解析の折にお会いするかもしれません。お役に立てるよう精進してまいります。どうぞ宜しくお願い致します。


2019年 股関節だより・脊椎だより送付状況

医局 野中 寿栄

世界中で新型コロナウイルスが流行し、日本でも「新しい生活様式」を公表され今までと違う生活習慣を続けていかなければならなくなり、普通の生活に戻るにはもうしばらく時間がかかりそうです。
さて、2019年股関節だより・脊椎だよりの送付状況をお知らせしたいと思います。
2019年度は以下の通りです。
全体で8300 名(内訳:佐賀県内3292名、九州(佐賀県除く)3295名、九州以外558名、脊椎だより1155名)になります。前年度に比べて500名ほど多くお送りいたしました。佐賀県・九州からの患者様が増えていて、脊椎の患者様も増え続けています。
今回で股関節だよりも35 号になりました。これからも皆様にさまざまな情報をご提供していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
また、整形外科のホームページも少しバージョンアップしており、WEB上でも股関節だより・脊椎だよりを閲覧・印刷することができるようになりましたので、そちらのほうもよろしくお願いいたします。