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[リレーブログ]

2021.03.10

福岡記念病院
井上 孝之

よかとこ福岡

いつもリレーブログをご覧いただきありがとうございます。

福岡記念病院の井上孝之です。とうとう2月末で福岡県の緊急事態宣言が解除されました。そろそろ飲みに行きたいという欲も出てきますが、これからも油断せずに基本的な感染対策を続けていこうと気を引きしめているところです。

 

前回ブログを更新された吉里先生の好きな骨は肩甲骨ということでした。私の場合は母指MP関節です。以前、ゴルフのやり過ぎか左母指MP関節痛のためにものが握れない時期がありました。当時の上司の先生から左母指を過背屈してグリップしていることを指摘され、グリップを修正すると痛みも消え、ヘッドスピードも上がりました。案外、自分のことはよくわからないものだと実感しました。

 

さて、本ブログも29回目を迎え、今回は福岡記念病院についてご紹介したいと思います。

当院は福岡市早良区西新にある、病床数239床の二次救急病院です。昭和42年に救急告示病院の認可を受け、休日、夜間が医療砂漠だった時代から救急医療に取り組んできました。西新の街中にあって、天神に行くのも車で10分とアクセスも便利です。大濠公園や百道浜のビーチなど癒しスポットも豊富です。

 

診療体制は整形外科の本家先生、樋口先生と私、脊髄・脊椎外科の隈元先生の4人体制で働いています。月曜~土曜の午前は担当制で外来を行い、私は月・土曜を担当しています。手術日は水曜~金曜で、自分の外来や他科の手術がなければ月曜、火曜も手術が入れられます。馬渡正明教授のTHA、TAOが毎週木曜にあったり、隈元先生の脊椎の除圧や固定も症例が豊富です。本家先生、樋口先生は人工関節だけでなく、上肢下肢の外傷についても幅広く指導いただいています。大変ありがたいことに整形外科が当直することはなく、オンコール体制になっています。均等に月の1/3がオンコールです。

 

また、新型コロナウイルス感染症の問題で、2020年4~5月は救急や入院の受け入れが一時できなくなりました。みなさまには多大なご迷惑とご心配をおかけしました。医局の先生方からは心配や激励の声をいただき、誠にありがとうございました。その後は黒田理事長、上野院長を中心に対策を徹底したことが功を奏し、夏の第2波では行政からの依頼でコロナ患者さんを大勢受け入れましたが、院内感染者は発生しませんでした。2020年8月以降は、救急件数や手術件数も例年通りの水準に回復しています。夜間休日でも緊急手術ができるようになっていて、1時間で結果が判明するリアルタイムPCR装置が導入されるなど、恵まれた体制になっています。苦しい経験を糧に、より安全な病院になったと思います。

私はというと外傷症例が中心で、高齢者の脆弱性骨折がもちろん多いですが、労災や交通外傷、小児の骨折など豊富に診療させていただいています。まだまだ少ないですが、THAなど変性疾患の執刀もさせていただきました。

福岡記念病院は職場も住む所もすごく環境がいいところです。仕事もプライベートも頑張りたいという若い先生には、ぜひ当院で働いてみてほしいと思います。

 

これからも地域住民の健康に微力ながら寄与できるよう精進してまいります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

次回の先生につなぎます。

好きな骨、関節はどこですか?