皆様こんにちは。第36回は伊万里有田共立病院より小林孝巨が担当させて頂きます。

まずは、伊万里有田共立病院のご紹介です。佐賀県西部保健医療圏域の基幹病院として、2012年3月に伊万里市民病院と有田共立病院が統合され現在地に開設されました。病床数206床の二次救急病院で、内科、外科、脳神経外科、整形外科、泌尿器科、救急科、婦人科、小児科、健診科の医師が常勤しております。

次に、伊万里有田共立病院の整形外科のご紹介です。2020年4月より佐賀大学医局の派遣先になり、2021年4月より秋山隆行先生と私の2人体制です。同門ではありませんが、2021年9月より高原智洋先生にもサポート頂いております。午前中は朝回診・包交・外来、午後から手術・夕回診を基本としています。毎週火曜日朝は医局会、毎週木曜日午後は多職種合同カンファレンスで治療方針の確認を行なっております。当直（全科当直）は月に２回程度、整形外科オンコールは秋山先生と私の2人で回しています。

最後に、伊万里有田共立病院で経験できる整形外科手術のご紹介です。秋山先生に熱心にご指導頂きながら、外傷（多い順から、大腿骨転子部・頸部骨折、橈骨遠位端骨折、膝蓋骨骨折、鎖骨・上腕骨骨折、尺骨肘頭骨折、腓骨骨折、脆弱性骨盤骨折、手指骨折、足趾骨折、踵骨骨折など）、人工関節（THA、TKA）、関節鏡、その他（多い順から、ばね指、手根管・肘部管開放術、断端形成術、腱縫合など）幅広く執刀できる症例は執刀させて頂いております。手術件数は徐々に増加しており、毎月30–40例、年間400例のペースです。麻酔科医師が常勤しておらず、自家麻酔（腰麻、神経ブロック、鎮静など）を基本としています。全身麻酔を要する症例に関しましては、毎週水曜日・金曜日に非常勤の麻酔科医師に対応して頂いております。股関節手術は馬渡正明教授・河野俊介先生に、脊椎手術は森本忠嗣先生・塚本正紹先生・吉原智仁先生に、応援に来て頂いております。

山口雄一先生からの質問「好きな骨・関節はどこですか？」– 今の私は、大腿骨近位部にはまっています。5人に1人が生涯で一度は経験する骨折部位との報告があり、今後も高齢化と共に更に増え続けると予測されています。また、手術や周術期管理も比較的シンプルですが、非常に奥深いと感じています。次の先生に質問です「好きな骨・関節・靭帯・筋肉・神経はどこですか？」。