みなさんこんにちは。

現在米国、カリフォルニア州のスタンフォード大学に留学中の平田寛人です。

今年医師になり11年目になるので今までブログを書かれた若手の先生とは毛色が少し違い、若手とは言いづらくなっていますが、ブログを書く機会をいただきました。

私は入局後に数年間整形外科として研鑽を積んだ後、４年間大学院で基礎研究をし、大学院卒業後に2021年４月から米国に留学しています。

私は学生時代から留学を希望しており、自分の意思を尊重してくれる佐賀大学整形外科に入局しました。馬渡教授や以前スタンフォード大学に留学されていた上野先生の計らいもあり、念願叶ってこちらのラボに留学することができました。現在は研究に論文作成にと毎日充実した日々を送っています。ラボにはアメリカ人はもちろん、中国人やフランス人も所属しており、internationalな環境で皆頑張っています。ちなみに、詳細は省きますが、私は「間葉系幹細胞を用いた骨再生」をテーマに研究しています。治りにくい骨折に幹細胞を用いて骨癒合を促進する研究であり、臨床に還元できるのではと期待しています。

スタンフォード大学はシリコンバレーにあり、自宅から車で15分の範囲にFacebook, Google, Instagramなどの本社があります。医学部だけではなく、各学部に世界トップレベルの研究者が集まっており、私のような研究者の立場でも、希望すれば他学部の授業も一部経験することができます。私も昨年、論文の書き方講座を受講したり、経済学部の交渉術の授業なども受けてみたりしましたが、日本の大学とは違った授業スタイルに刺激を受けました。

ベイエリアの気候は、いつも快晴で雲一つない天気が続きます。夏の最高気温は28度前後、冬もそこまで寒くなく、快適な気候です。休みの日にはハイキングをしたり、バーベキューをしたりして楽しんでいます。また働き方も欧米スタイルで私も家族との時間を大切にしています。

休日も取りやすく、旅行も楽しんでおり、昨年の年末はデスバレーとラスベガスを旅行しました。ラスベガスでの年越しは日付が変わった瞬間に大歓声とともにたくさんの花火が打ち上がりみんなで新年を祝いました。今年のお正月はおせちも箱根駅伝もありませんでしたが、アメリカならではの年越しを体験することが出来ました。さらに今年はアラスカやニューヨークへ旅行し大切な思い出になりました。

私の留学は本年4月末までを予定しております。帰国後は、渡米前と同様に脊椎・脊髄病の診療を中心に行うことになりますが、1年近くをアメリカで過ごすことで、Diversityに触れ、視野が広がり、また自分のやりたいこと、人生を見つめ直す機会になりました。

40年近い医師人生の中で、数年の留学という選択肢もあってもいいと思います。一見して足踏みのようなこの期間も前に進む大きな糧になると信じています。研修医、学生の皆様、色々な働き方が選べる佐賀大学の整形外科への入局お待ちしています。

前の先生からの質問；コロナ禍が落ち着いたら、やりたいことはなんですか？

答えは“ゴリラ“です。そうですあのゴリラです。

こちらにきて人生で初めて観たゴリラの筋肉美、荘厳な出で立ちに惚れ込み、ゴリラグッズを集めています。携帯の待ち受けもFacebookの待ち受けもゴリラです。あの前腕の太さ、Back muscleの曲線美に共感してくださる人を募集しています。一杯奢るので飲みにいきましょう。

コロナが落ち着いたらゴリラを求めて旅しようと思います。

さて私から次の若手の先生への質問は、『今、整形分野の何に興味がありますか？そしてそれはなぜですか？？』です。素敵な回答お待ちしています。

『現在のラボメンバー』

『スタンフォードの名所、フーバータワーとCalifornia空模様』

『旅行にもいきました』