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[リレーブログ]

2022.05.10

国立がん研究センター中央病院
戸田雄

長野県出身の私が佐賀大学の医局に入っています。

はじめまして!

東京にある国立がん研究センター中央病院骨軟部腫瘍・リハビリテーション科に国内留学中の戸田雄と申します。

長野県出身で佐賀大学を卒業して初期研修を終えた後、佐賀大学整形外科に入局しました。もともと整形外科志望していて、初期研修で小児科をローテートした際に、小児がんの患者さんと接し、整形外科の腫瘍分野を志すようになりました。

なので、今までの先生方とブログの内容が異なりますが、読んでいただけましたら幸いです。

 

私は大学病院、九州がんセンターとローテートした後大学院(九州大学形態機能病理教室)に進学し、肉腫の病理を学んで、卒業後は骨軟部腫瘍の診療の研鑽を積むべく、馬渡教授のお心遣いで国立がん研究センター中央病院にレジデント(3年コース)として国内留学しています。

国立がん研究センターは東京都中央区築地に存在しており578床の規模です。歴史のある病院でかねてよりレジデントは多数存在し、どの科もやる気のあるレジデントが集い日々研鑽しています。2022年度骨軟部腫瘍・リハビリテーション科在籍のレジデントは慶応義塾大学(チーフ1名)、九州大学、高知大学、熊本大学、私(レジデント4名)で全国各地から集まっています。

スタッフの先生方は世界的にも御高名の先生方がおられ、我々レジデントにも親身になって相談に乗ってくれます。手術・化学療法・放射線療法の患者さんを病棟で担当し、日々勉強しています。朝のカンファでは手術方針はもちろん最新の知見や難治症例に対してもトピックに上がり、非常に勉強になります。また、臨床だけでなく研究や論文もスタッフの先生に面倒をみていただきながらやっています。総合力アップのため、他科をローテートすることもあり、私はICU・病理を回り、現在(原稿執筆時:2022年4月)緩和医療科で勉強中です。他科ローテート中に年齢の近い他科のレジデントの先生と仲良くなれるのもローテートの魅力と思います。

 

市場は豊洲に移転しましたが、病院の前には今もなお築地市場(しじょう)が広がり海産物の販売や様々な食事処が集まっています。病院食堂が19階!(佐賀では考えられない高さです)にあるのですが、そこからは2021年の東京オリンピックの選手村も眺めることができました。さらに病院を挟んで反対側は銀座になります。昨年はコロナの影響で外食があまりできませんでしたが、落ち着いてきたら銀座でのおいしいごはん屋さんに行きたいと思います。ちなみに銀座のジムに通っていますが、まだまだ成果は見られません。

 

国立がん研究センターにいる間にしっかり学んで腫瘍でお困りの患者さんの力になれるように頑張っていきたいです。学生や研修医の皆様、ぜひ佐賀大学整形外科の入局をお待ちしています。まだまだ未熟者ですが、佐賀で一緒に腫瘍の診療をしてくれる医学生や若手の先生方大募集です!一緒に頑張っていきましょう!

 

前の先生からの質問:今、整形分野の何に興味がありますか?そしてそれはなぜですか??

腫瘍と脊椎です!2-3人に1人はがんになると言われており、骨転移をきたす患者さんも増え、また「がんロコモ」が提唱されているように整形外科的に介入が必要ながん患者さんも増えます。また、肉腫の患者さんは若い方も多く、適切な診断と治療が必要になります。腫瘍は全身の骨や筋肉などの全身の軟部組織に起こり得ます。手術にあたり全身の解剖の知識や再建の知識も必要となり勉強することはたくさんですが、頑張っていきたいと思います。脊椎はがんの骨転移先として最も多く、緊急で治療が必要になることも少なくありません。また、手術方法も多彩です。高位診断が非常に重要であり、患者さんの症状と画像所見を併せて原因を考えていく必要があります。

 

ちょっと長くなってしまったので、ここで終わりにします。最後まで読んでくださった方ありがとうございました!

 

では次の先生に質問です。平田先生の質問が面白かったので、続けさせていただきます。

 

今、整形分野の何に興味がありますか?そしてそれはなぜですか??