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[リレーブログ]

2022.10.12

社会医療法人寿量会 熊本機能病院
野々上湧人

熊本で整形外科医やってみませんか?

リレーブログをご覧の皆様こんにちは。先月の宮崎先生からバトンを引き継ぎ、今回リレーブログを担当させていただきます整形外科4年目の野々上湧人です。昨年6月に嬉野医療センター勤務時の近況を報告させていただき、2022年4月から活動拠点を熊本県に移し、整形外科診療をしております。

 

これまで佐賀県内での勤務ばかりで県外へ初進出になります。当初は、“熊本市って熊本県の県庁所在地があるとこだよね?もしかしてめちゃくちゃ都会なんじゃ…”と恐れ慄いていましたが、当院がある北区は市の中心部から車で20分ほど離れており、田舎育ちの私もなんとか平穏を保てています。非常に住みやすい所ではありますが、強いていうならば、もう少し高速道路のICやJRの駅が近いとありがたいです。

 

私が勤務する熊本機能病院は熊本市北区に位置する二次救急病院です。整形外科をはじめとして、リハビリテーション科、神経内科、形成外科、循環器内科など標榜しており〜、というのは今年1月に前任の北島雄人先生が手術症例数などと合わせて詳細に報告してくださっていますので割愛させていただき、今回のブログは当院での仕事の様子などをメインにお伝えしたいと思います。

 

当院では10人以上の整形外科医師が勤務しており、上肢班・下肢班に分かれてそれぞれスペシャリストの先生が外来を担当されていますので、私は手術執刀・助手、病棟業務、救急対応が主な職務内容になります。手術に関しては人工関節手術(THA, TKA, UKA)の助手に入ることが多く、一般外来や救急外来から外傷患者さんの入院があれば合間の時間に執刀します。人工関節手術は一般的なマニュアル手技でされる先生もいらっしゃいますが、当院はロボティックアーム手術支援システム”Mako”が導入されています。術前のCTで得られたデータをもとに正確な骨切り、インプラント設置をロボットがサポートする手術は他施設ではなかなか見ることができないもので、貴重な経験をさせていただいています。また、外傷手術は基本的には救急患者さんの手術を担当することになります。現在、私は下肢班に身を置いているため、やはり多いのは大腿骨近位部骨折や足関節骨折、膝蓋骨骨折などになりますが、たまに創外固定が必要になるような開放骨折症例も経験することがあります。ここ1ヶ月くらいで少し派手な開放骨折症例が立て続き、少しバタバタしています(汗)。

外傷をメインでしているのは私含めて2人だけなのですが、上級医の先生には相談もしやすく、助手に入っていただきながら指導をしてもらっています。

また、上肢外傷の再接着手術やマイクロサージャリーを専門にしておられる先生もいらっしゃいますので、興味がある方は研修で選ばれてみたらいかがでしょうか。

 

当院は急性期病棟(本館)と回復期病棟(東館)に分かれており、入院、手術、術後リハビリテーション、退院まで同施設で一貫して行われるというのも特徴の一つです。術後間もない患者さんは急性期病棟にいらっしゃいますが、術後状態が落ち着くと回復期病棟へ転棟となり、おのずと本館と東館両方の患者さんを担当することになります。本館と東館の間には、中央棟(COVID-19病棟)、リハビリ棟(体育館のように広い)があり、日々の診察でここを行き来するのはなかなかいい運動になります。

 

こんな感じで毎日楽しく充実した研修生活を送れています。先進技術を使った人工関節手術を経験したい、とか、たまには佐賀から離れて働いてみたいといった方はぜひ熊本機能病院で研修してみてください。

 

長くなりましたが、この辺で熊本県からの報告を終わりにさせていただきます。

最後に9月リレーブログ担当の宮崎先生からの質問 ”下半期にやりたいこと・目標” の答えです。ようやく汗ばみながら出勤する時期も終わりが見え、過ごしやすい時期になってきました。せっかく県外に出てきていますので今しか行けないような熊本県の名所巡りがしたいですね(”そんなこと言わずに勉強しなさい”、と医局の先生方の声が聞こえてきそうですが、”やりたいこと”なので勘弁してください)。休日や勉強の合間に雄大な自然を堪能できればと思います。

 

次回担当の先生に質問です。

この原稿を書いている段階でコロナ第7波もだいぶ落ち着きつつありますので、

『これから行ってみたい・行きたい場所はどこですか?』

 

集合写真

 

病院写真