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[リレーブログ]

2022.12.11

長崎労災病院
井上孝之

佐世保で異文化交流

佐賀大学整形外科リレーブログをご覧いただきありがとうございます。先月の岸川先生からバトンを引き継ぎました、入局4年目の井上孝之です。岸川先生からの質問は、「整形外科として今まで一番うれしかったこと」でした。嬉しかったことは数えきれない程あります。一番といわれると難しいですが、患者さんの痛みがとれて日常生活やスポーツに復帰したという話を聞くとやっぱり嬉しいですし、この仕事をやっててよかったなと思えます。

 

さて、今回は長崎県佐世保市にある長崎労災病院から報告します。

 

長崎労災病院は、長崎県佐世保市にあり、昭和32年の開院当初から整形外科を標榜し、現在は長崎県北部の基幹病院として整形外科医17名で年間約2000件の手術を行っています。病床数は350床で、うち整形外科は3病棟で約150床からなり、大きくは脊椎外科と関節外科・外傷班に分かれて診療しています。ローテーターは長崎大学から3名、産業医科大学から2名、佐賀大学から1名(私)の先生がいて、脊椎外科か関節外科・外傷班かに所属します。希望すれば私のように両方を回ることもできます。指導医は長崎大の先生方で、外傷、脊椎、股、膝、手の外科と経験豊富な先生ばかりです。もちろん所属医局関係なくご指導いただいています。なんといっても小西宏昭名誉院長がおられ、毎週のカンファレンスは学会の教育講演を聞いているようで、とても勉強になります。

 

私は2022年4月に前任の佐賀大学病院から長崎労災病院に異動してきました。他大学の近い学年の先生と働くという機会はなかなか無いので、とても楽しみにしていました。実際、症例検討や手術で他大学のやり方に触れて新鮮ですし、視野が広がります。また、自分の成長度合いや足りないところが比較できて刺激になります。診療内容は月10-15例の手術を担当し、外来は午前週2回あり、その他の時間は手術か急患対応をします。時間外は、当直が月2-3回、待機が月2-3回と、回数が少ないのは大所帯のメリットです。手術は高齢者の脆弱性骨折、交通外傷、労災事故がメインで、たまに開放骨折や足関節骨折で創外固定を行います。上半期はイリザロフ創外固定の症例が続き、貴重な経験ができました。下半期は脊椎外科に所属し、ヘルニア摘出や腰椎の除圧術、脊椎外傷の後方固定などを担当しています。助手では、クラシカルな脊椎の除圧・固定術から内視鏡手術まで幅広く経験できます。残りの任期も楽しみです。

 

佐世保という街は、中心地から勤務する病院まで車で15分程度で、大した渋滞もなく、家賃も安く、生活しやすくて気に入っています。スーパーで売っている魚がびっくりするほど美味しくて、自炊が楽しいです。米軍基地がある関係で外国人の方も多く、異国情緒も味わえます。自然が豊富で夏の平戸や西海のビーチは透き通るようにきれいでした。九十九島の夕陽は絵画のような美しさでした。住んでみて佐世保はいい街だなと思いました。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。長崎労災病院の紹介と近況報告でした。

整形外科に少しでも興味がある学生・研修医のみなさん、ぜひ一度長崎労災病院に見学にきていかがでしょうか。きっと良い経験になるはずです。

 

最後に、次回へのバトンです。

整形外科として一番うれしかったことは何ですか?

 

関節外科・外傷班

 

脊椎外科