第3編 退院後のリハビリ奮闘記・・・ダンス・ゴルフ編
ペンネーム：谷やん
8月13日、股関節君とゴルフクラブの初対面だ。9月より本格的ゴルフ練習開始。4ヶ月間延べ、練習回数33回、打数8.373球、回当たり254球、ラウンド回数4回、ラウンドホール数117ホール、12月末、本コースラウンドに漕ぎつけた。治癒最終目標達成だ。
回復宣言だ。我が輩の股関節君の履歴書を振り返ってみた。25歳、激痛で股関節固定術宣告される。目の前が真っ暗になった。若気の至り、激しい運動で関節を潰してしまった、とはいえ、余りに過酷な判決であった。専門外の某内科教授推薦の保存療法を選択。以後、痛みと共生、仕事・運動と人並みにこなし、定年を迎える事が出来た。自前の股関節を完全に使い切ったのだ。内科教授は、我が輩にとっては、暗黒の淵からの救いの神である。
神様、サマ様だ。またしても、幸運に第二の神様、いや佛さまに巡り会えたのだ。人造人間の誕生だ。若い頃没頭したゴルフが出来るとは夢のようだ。我が輩の股関節君は、完全に潰れ、動かすと異様な音を発していた。
膝上10cmで7.5cmも小さく退化し、片足立ちは容易ではなかったのだ。教授はじめ、医師団、看護団のご恩に報いるために、健常者に負けない股関節君に育てなければと心に決めている。他になす術を知らない。股関節君に頑張ってもらい、魔術師Dr佛淵作・ニューモデル人造人間として、障害者ゴルフ大会にデビューすることを夢見ている。人生90年、我が輩は45歳（60歳*0.7+3歳）、未だ未だ若い。多いに青春を謳歌したい。
以下、リハビリ記録と日記抜粋
81日目（8・3水）術後99日目。
長崎小雨ゴルフクラブを振ってみた。足は痛くないが、恐くて体重は乗せ切らない。足の長さが同じになりアプローチはスムーズだ。
85日目（8・17日）術後103日。目小雨梅雨みたいだ。
スクェアダンスだ。踊れないが、耳の訓練だ。復帰に向けて、コールの練習をしながら見ていたが、我慢出来ずビギナークラスに入ってみた。手術した足が思うように前へ出ないし、体重が上手くかけられない。何とか踊れたが、回転が上手く出来ない。使う筋肉が違うのだ。3回5,000歩ほど踊った。無理するなと言われたが、徐々に慣れたら踊れそうだ。18名の出席だ。平成17年のセントポール市との提携50周年記念大会で踊るため、皆、気合いがはいっている。
107日目（9・8月）術後124日目。
東京晴神奈川県の多摩川ゴルフ場のグリーンで、少し跛をひきながら1時間30分みっちりとアプローチの練習をした。アプローチでは異常を感じないが、体重を掛けてのフルショットは、まだ無理だろう。徒歩での往復1時間は、いいリハビリだ。本当に喉が渇き、腹が減った。日も暮れ、やっとのことで家に辿り着いた。次から日没前に帰るとしょう。河川敷はホームレスが多い。都会の夜道は恐い。自己防衛が第一だと言ったら、妻が「最近はゴルフをするホームレスもいるだろう」ときた。ホームレスでも通用するか？選択肢が一つ増えた。
リハビリ記録（陸上歩数・水中歩数・筋トレ・ゴルフ打数・ラウンド数）
129日目（9・30火）術後146日目。晴天
佐賀大整形外科のHP「患者伝言板」を開いたら、ゴルフの件で質問をしていた返事が昨夜遅く入っていた。質問内容は次の通り。軸足である手術した左足に体重を乗せて、フルスイングした場合、人工股関節の接合部位にヒズミが生じないか？その他、支障が生じないか？…ゴルフをしていいかである。待ちに待った返事だ。OKである。別にメールで佛淵教授のコメントも来ていた。フルショットはしない方がいいでしょう。フルショットでは、球が真っ直ぐに飛びません。8割程度の力でスイングした方がいいでしょう。自分は、何時もフルショットしてOBしています。…とユーモアたっぷりのご返事を頂きました。何と素晴らしい「佛さま」でしょう。有り難い。早速、閉店間際の東京都大田区多摩川河川敷ゴルフ練習場に滑り込んだ。60球ピッチングで打ってみた。お墨付きを頂いたせいか、足には違和感なし、安心だ。心配しながら打
つのとは大違いだ。ご指導の通り、6割程度の力で、超シニアスイングから練習開始だ。しかし、60球で、1500円とはちと高い。長崎は300球で1100円だ。東京生活では仕方が無いが。
174日目（11・14金）術後191日目。東京晴天術後初ラウンド。
5時起床、妻がおにぎり弁当を2人分作ってくれた。7時10分前に多摩川ゴルフ場到着。
3番スタートだ。今年一番の冷え込みだそうだが、そんなに寒くない。スイスイ回れた。
9時にはホールアウト出来た。物足りない。あと9ホール回れそうだが、同伴者の都合で取り止めた。次は一人で思う存分回ることにしよう。カートが杖代わりだ。18ホール2,410ヤードで歩だ。カートを引く時、足に負担が掛かるが、1日平均1万歩を目標にして来たので、大丈夫だ。これ位の負荷が良いかもしれない。ショットは足を庇い5割の力で、クラブも2番手上を使った。振り切れてないから、球が少し右に逃げる。これは修正可能だ。これから徐々に慣らし、本コースに挑戦だ。
177日目（11・17日）術後194日目。東京晴天木枯らし一番。
明日は長崎だ。再診までに、もう少しラウンドし、股関節君の耐久性を、教授に報告せねばならない。昨夜、食べ過ぎたので、何も食べず、9時から14時まで27ホールラウンドした。18ホールは神奈川県の中根ご夫妻（70才前後）と回った。お二人とも中々上手い方だ。週2回ご夫婦でラウンドのようだ。27ホール目は、田園調布の歯科医坂本ご夫妻（80才）とラウンドした。ご夫妻とも大手術後のリハビリを兼ね、週2回のペースで楽しいゴルフを楽しんでおられるようだ。2組のご夫婦とも微笑ましい。趣味の共有は大変良い事だ。含蓄のある話を聞かせて頂いた。ゴルフ仲間の理学療法士会会長さんも紹介して下さるとの事だ。リハビリのアドバイスも頂いた。住所電話も教えあった。ご近所だ。また、ご一緒にプレー出来るかもしれない、楽しみだ。木枯らし一番で、クラブは2番手程違った。遙にオーバーしたり、舞い上がったり、唇はカラカラになったり大変だった。18,752歩。
181日目（11・21金）術後198日目。長崎雨のち曇り
股関節君の6ヶ月点検だ。久しぶりに見る「佛さま」の顔が、感謝の気持ち一杯で更に大きく優しく見えた。ラウンドと耐久力テストの報告をした。壊れたらメンテナンスは引き受けて下さるそうだ。安心してラウンド出来る。しかし、壊してはならない！健常者に負けない筋力を付けねば。新しい筋トレも教わった。努力あるのみだ。
199日目（12・9火）術後216日目。東京晴
多摩川ゴルフ場で7時から3時半まで8時間半、18ホール2,410ヤードのコースを連続3回、54ホール7,230ヤード休まず回った。ラウンド中に和菓子2個、バナナ1本を補給した。これで、本コース7,000ヤードラウンド出来る自信がついた。プロ級の方とラウンドした。このコースの風の読み方を教わった。スコアも良くなった。上達するには上手い人と回るのが一番だ。往復徒歩でのバッグを肩から紐で引っ張り1時間だ。帰りはヘトヘトだった。余りのひもじさにビール630mlを一気に飲んだ。こんなに旨いビールは初めてだ。ご飯の旨い事。腹を空かして食べるのが一番だ。術後最高の27,689歩。記念すべき日だ。
206日目（12・13土）術後220日目。東京晴
多摩川でアプローチ、パター各時間練習。パターが、もう一つ納得の行く打ち方が出来ない。目が強くない精だろう、ラインが読めない。何回も練習する以外に無いのか。お昼は、高台に上がり、芝の上に腰を下ろし、練習風景を見学しながら、妻が作ってくれたおにぎり弁当を食べた。食後、坂田信宏の最強バイブル版を見ながら、素振りの練習をした。
午後からオペラ鑑賞だ。Tokyo play Opera 第22回定期演奏会「serata Musicale」を霞ヶ関のイイノホールで見た。婿殿の叔母様が7回出演だ。素晴らしい喉を聞かせてくれた。さすがにヨーロッパ公演を積んでいる人たちだ。
211日目（12・21日）術後228日目。長崎晴
所属のスクェアダンスクラブのパーティだ。米人2人を含む30人の参加で盛会だった。術後初の本格的練習だ。2年のブランクがある。足が耐えられるか？忘れてしまって踊れるか？心配だったが、午前中で、耳もなれ、足もなれ、何とか踊れるようになった。早いステップは苦労するが、術前みたいに痛くないので、5時間踊ってもまったく疲れなかった。
人工股関節の威力はたいしたものだ。人生が変わったみたいだ。人様はこんなに楽しく愉快に踊っていたのだ。手術をして本当に良かった。夜は、迎賓の間にダンス仲間を招き、鍋料理を囲み楽しい一時を過ごした。
217日目（12・27金）術後234日目。長崎晴
2時間ゴルフ練習（200球）、水中歩行1時間。水中歩行はゆっくり歩いて5分間に200mだ。1時間で、2,400m、歩幅50cmで4,800歩の計算だ。しかし、カロリー消費量は、もっと大きいだろう。ゴルフで痛い筋肉があるので心配したが、水中歩行で完全に解消した。バランスのとれた筋力を付けるには水中歩行が一番だ。
220日目（12・30火）術後237日目。長崎晴
今日は、待ちに待ったゴルフ記念日だ。5時起床、風呂で筋肉をほぐし、8時ゴルフ場到着。最高のゴルフ日和だ。カートのコース内乗り入れの手続きを済ませ、パットの練習も済ませスタートに備えた。8ヶ月ぶりのラウンドで、2ホールは崖下に落としダブルスコアを叩いてしまった。気を引き締め、アゲンストのショトホール（134ヤード）へ。最後に打った我が輩のボールはホールに「真っ直ぐゆるゆる」と近づいた。何とボール1個分残して止まったではないか。こんなに近いニヤピンは、ホールインワン以来だ。皆も驚いた。祝膳を設けないといけないとこ
ろだった。記念にデジカメに収めた。ホールインワンの祝膳の折、何でこんなに金の掛かる事をするのだ。球1個分残して止めるのが上手いのだ。自分は何時もそうする！と同伴競技者の先輩から忠告を頂いた事を思い出した。今回はこれを実現した事になる。スコアは術前ラウンドより1打しか良くなかったが、足も痛くない。練習場より痛くないのは、左足を庇って使っていない証拠だ。スコアは不満足だが、楽々と18ホール回れた。歩数も18ホール9,987歩。楽な筈だ。治癒最終目標達成だ。スコアは徐々に縮められる。完全回復宣言だ！夜は楽しい打上げ、忘年会となった。男性軍は10時にダウン、女性軍は1時半を回っていた。女は強い。12,256歩。
終わりに、
これにて筆を折る事と致します。多数回に亘り、且つ、多くの頁を割いて頂きました教授はじめ、編集局の皆さまに厚く御礼申し上げます。また、面白可笑しくと暴言・誇張・無礼な表現等、多々致しました。お許し下さい。永いお付き合い有り難うございました。
ペンネーム：谷やん
8月13日、股関節君とゴルフクラブの初対面だ。9月より本格的ゴルフ練習開始。4ヶ月間延べ、練習回数33回、打数8.373球、回当たり254球、ラウンド回数4回、ラウンドホール数117ホール、12月末、本コースラウンドに漕ぎつけた。治癒最終目標達成だ。
回復宣言だ。我が輩の股関節君の履歴書を振り返ってみた。25歳、激痛で股関節固定術宣告される。目の前が真っ暗になった。若気の至り、激しい運動で関節を潰してしまった、とはいえ、余りに過酷な判決であった。専門外の某内科教授推薦の保存療法を選択。以後、痛みと共生、仕事・運動と人並みにこなし、定年を迎える事が出来た。自前の股関節を完全に使い切ったのだ。内科教授は、我が輩にとっては、暗黒の淵からの救いの神である。
神様、サマ様だ。またしても、幸運に第二の神様、いや佛さまに巡り会えたのだ。人造人間の誕生だ。若い頃没頭したゴルフが出来るとは夢のようだ。我が輩の股関節君は、完全に潰れ、動かすと異様な音を発していた。
膝上10cmで7.5cmも小さく退化し、片足立ちは容易ではなかったのだ。教授はじめ、医師団、看護団のご恩に報いるために、健常者に負けない股関節君に育てなければと心に決めている。他になす術を知らない。股関節君に頑張ってもらい、魔術師Dr佛淵作・ニューモデル人造人間として、障害者ゴルフ大会にデビューすることを夢見ている。人生90年、我が輩は45歳（60歳*0.7+3歳）、未だ未だ若い。多いに青春を謳歌したい。
以下、リハビリ記録と日記抜粋
81日目（8・3水）術後99日目。
長崎小雨ゴルフクラブを振ってみた。足は痛くないが、恐くて体重は乗せ切らない。足の長さが同じになりアプローチはスムーズだ。
85日目（8・17日）術後103日。目小雨梅雨みたいだ。
スクェアダンスだ。踊れないが、耳の訓練だ。復帰に向けて、コールの練習をしながら見ていたが、我慢出来ずビギナークラスに入ってみた。手術した足が思うように前へ出ないし、体重が上手くかけられない。何とか踊れたが、回転が上手く出来ない。使う筋肉が違うのだ。3回5,000歩ほど踊った。無理するなと言われたが、徐々に慣れたら踊れそうだ。18名の出席だ。平成17年のセントポール市との提携50周年記念大会で踊るため、皆、気合いがはいっている。
107日目（9・8月）術後124日目。
東京晴神奈川県の多摩川ゴルフ場のグリーンで、少し跛をひきながら1時間30分みっちりとアプローチの練習をした。アプローチでは異常を感じないが、体重を掛けてのフルショットは、まだ無理だろう。徒歩での往復1時間は、いいリハビリだ。本当に喉が渇き、腹が減った。日も暮れ、やっとのことで家に辿り着いた。次から日没前に帰るとしょう。河川敷はホームレスが多い。都会の夜道は恐い。自己防衛が第一だと言ったら、妻が「最近はゴルフをするホームレスもいるだろう」ときた。ホームレスでも通用するか？選択肢が一つ増えた。
リハビリ記録（陸上歩数・水中歩数・筋トレ・ゴルフ打数・ラウンド数）
| 月 | 主滞在先 | 陸上 歩数 |
1日 平均 |
水中 歩行 |
1日 平均 |
筋トレ | 1日 平均 |
ゴルフ | 1回 平均 |
ラウンド |
ホール |
| （歩） | （歩） | （分） | （分） | （分） | （分） | （打球数） | （球） | （回） | （球） | ||
| 7 | 東京・北海道・長崎 | 281,558 | 9,083 | 60 | 2 | 600 | 19 | ||||
| 8 | 宮崎・長崎 ・東京 |
179,414 | 5,788 | 1,120 | 36 | 420 | 14 | 100 | 100 | ||
| 9 | 東京・長崎 | 236,091 | 7,870 | 120 | 4 | 630 | 52 | 1,550 | 194 | ||
| 10 | 東京・長崎 | 302,487 | 9,758 | 0 | 0 | 690 | 22 | 3,030 | 337 | ||
| 11 | 東京・長崎 | 232,509 | 7,750 | 0 | 0 | 1.650 | 55 | 1,396 | 279 | 2 | 45 |
| 12 | 東京・長崎 | 207,575 | 6,696 | 180 | 6 | 990 | 32 | 2,297 | 230 | 2 | 72 |
| 計 | 1,439,634 | 7,824 | 1,480 | 8 | 4,980 | 27 | 8,373 | 254 | 4 | 117 |
129日目（9・30火）術後146日目。晴天
佐賀大整形外科のHP「患者伝言板」を開いたら、ゴルフの件で質問をしていた返事が昨夜遅く入っていた。質問内容は次の通り。軸足である手術した左足に体重を乗せて、フルスイングした場合、人工股関節の接合部位にヒズミが生じないか？その他、支障が生じないか？…ゴルフをしていいかである。待ちに待った返事だ。OKである。別にメールで佛淵教授のコメントも来ていた。フルショットはしない方がいいでしょう。フルショットでは、球が真っ直ぐに飛びません。8割程度の力でスイングした方がいいでしょう。自分は、何時もフルショットしてOBしています。…とユーモアたっぷりのご返事を頂きました。何と素晴らしい「佛さま」でしょう。有り難い。早速、閉店間際の東京都大田区多摩川河川敷ゴルフ練習場に滑り込んだ。60球ピッチングで打ってみた。お墨付きを頂いたせいか、足には違和感なし、安心だ。心配しながら打
つのとは大違いだ。ご指導の通り、6割程度の力で、超シニアスイングから練習開始だ。しかし、60球で、1500円とはちと高い。長崎は300球で1100円だ。東京生活では仕方が無いが。
174日目（11・14金）術後191日目。東京晴天術後初ラウンド。
5時起床、妻がおにぎり弁当を2人分作ってくれた。7時10分前に多摩川ゴルフ場到着。
3番スタートだ。今年一番の冷え込みだそうだが、そんなに寒くない。スイスイ回れた。
9時にはホールアウト出来た。物足りない。あと9ホール回れそうだが、同伴者の都合で取り止めた。次は一人で思う存分回ることにしよう。カートが杖代わりだ。18ホール2,410ヤードで歩だ。カートを引く時、足に負担が掛かるが、1日平均1万歩を目標にして来たので、大丈夫だ。これ位の負荷が良いかもしれない。ショットは足を庇い5割の力で、クラブも2番手上を使った。振り切れてないから、球が少し右に逃げる。これは修正可能だ。これから徐々に慣らし、本コースに挑戦だ。
177日目（11・17日）術後194日目。東京晴天木枯らし一番。
明日は長崎だ。再診までに、もう少しラウンドし、股関節君の耐久性を、教授に報告せねばならない。昨夜、食べ過ぎたので、何も食べず、9時から14時まで27ホールラウンドした。18ホールは神奈川県の中根ご夫妻（70才前後）と回った。お二人とも中々上手い方だ。週2回ご夫婦でラウンドのようだ。27ホール目は、田園調布の歯科医坂本ご夫妻（80才）とラウンドした。ご夫妻とも大手術後のリハビリを兼ね、週2回のペースで楽しいゴルフを楽しんでおられるようだ。2組のご夫婦とも微笑ましい。趣味の共有は大変良い事だ。含蓄のある話を聞かせて頂いた。ゴルフ仲間の理学療法士会会長さんも紹介して下さるとの事だ。リハビリのアドバイスも頂いた。住所電話も教えあった。ご近所だ。また、ご一緒にプレー出来るかもしれない、楽しみだ。木枯らし一番で、クラブは2番手程違った。遙にオーバーしたり、舞い上がったり、唇はカラカラになったり大変だった。18,752歩。
181日目（11・21金）術後198日目。長崎雨のち曇り
股関節君の6ヶ月点検だ。久しぶりに見る「佛さま」の顔が、感謝の気持ち一杯で更に大きく優しく見えた。ラウンドと耐久力テストの報告をした。壊れたらメンテナンスは引き受けて下さるそうだ。安心してラウンド出来る。しかし、壊してはならない！健常者に負けない筋力を付けねば。新しい筋トレも教わった。努力あるのみだ。
199日目（12・9火）術後216日目。東京晴
多摩川ゴルフ場で7時から3時半まで8時間半、18ホール2,410ヤードのコースを連続3回、54ホール7,230ヤード休まず回った。ラウンド中に和菓子2個、バナナ1本を補給した。これで、本コース7,000ヤードラウンド出来る自信がついた。プロ級の方とラウンドした。このコースの風の読み方を教わった。スコアも良くなった。上達するには上手い人と回るのが一番だ。往復徒歩でのバッグを肩から紐で引っ張り1時間だ。帰りはヘトヘトだった。余りのひもじさにビール630mlを一気に飲んだ。こんなに旨いビールは初めてだ。ご飯の旨い事。腹を空かして食べるのが一番だ。術後最高の27,689歩。記念すべき日だ。
206日目（12・13土）術後220日目。東京晴
多摩川でアプローチ、パター各時間練習。パターが、もう一つ納得の行く打ち方が出来ない。目が強くない精だろう、ラインが読めない。何回も練習する以外に無いのか。お昼は、高台に上がり、芝の上に腰を下ろし、練習風景を見学しながら、妻が作ってくれたおにぎり弁当を食べた。食後、坂田信宏の最強バイブル版を見ながら、素振りの練習をした。
午後からオペラ鑑賞だ。Tokyo play Opera 第22回定期演奏会「serata Musicale」を霞ヶ関のイイノホールで見た。婿殿の叔母様が7回出演だ。素晴らしい喉を聞かせてくれた。さすがにヨーロッパ公演を積んでいる人たちだ。
211日目（12・21日）術後228日目。長崎晴
所属のスクェアダンスクラブのパーティだ。米人2人を含む30人の参加で盛会だった。術後初の本格的練習だ。2年のブランクがある。足が耐えられるか？忘れてしまって踊れるか？心配だったが、午前中で、耳もなれ、足もなれ、何とか踊れるようになった。早いステップは苦労するが、術前みたいに痛くないので、5時間踊ってもまったく疲れなかった。
人工股関節の威力はたいしたものだ。人生が変わったみたいだ。人様はこんなに楽しく愉快に踊っていたのだ。手術をして本当に良かった。夜は、迎賓の間にダンス仲間を招き、鍋料理を囲み楽しい一時を過ごした。
217日目（12・27金）術後234日目。長崎晴
2時間ゴルフ練習（200球）、水中歩行1時間。水中歩行はゆっくり歩いて5分間に200mだ。1時間で、2,400m、歩幅50cmで4,800歩の計算だ。しかし、カロリー消費量は、もっと大きいだろう。ゴルフで痛い筋肉があるので心配したが、水中歩行で完全に解消した。バランスのとれた筋力を付けるには水中歩行が一番だ。
220日目（12・30火）術後237日目。長崎晴
今日は、待ちに待ったゴルフ記念日だ。5時起床、風呂で筋肉をほぐし、8時ゴルフ場到着。最高のゴルフ日和だ。カートのコース内乗り入れの手続きを済ませ、パットの練習も済ませスタートに備えた。8ヶ月ぶりのラウンドで、2ホールは崖下に落としダブルスコアを叩いてしまった。気を引き締め、アゲンストのショトホール（134ヤード）へ。最後に打った我が輩のボールはホールに「真っ直ぐゆるゆる」と近づいた。何とボール1個分残して止まったではないか。こんなに近いニヤピンは、ホールインワン以来だ。皆も驚いた。祝膳を設けないといけないとこ
ろだった。記念にデジカメに収めた。ホールインワンの祝膳の折、何でこんなに金の掛かる事をするのだ。球1個分残して止めるのが上手いのだ。自分は何時もそうする！と同伴競技者の先輩から忠告を頂いた事を思い出した。今回はこれを実現した事になる。スコアは術前ラウンドより1打しか良くなかったが、足も痛くない。練習場より痛くないのは、左足を庇って使っていない証拠だ。スコアは不満足だが、楽々と18ホール回れた。歩数も18ホール9,987歩。楽な筈だ。治癒最終目標達成だ。スコアは徐々に縮められる。完全回復宣言だ！夜は楽しい打上げ、忘年会となった。男性軍は10時にダウン、女性軍は1時半を回っていた。女は強い。12,256歩。
終わりに、
これにて筆を折る事と致します。多数回に亘り、且つ、多くの頁を割いて頂きました教授はじめ、編集局の皆さまに厚く御礼申し上げます。また、面白可笑しくと暴言・誇張・無礼な表現等、多々致しました。お許し下さい。永いお付き合い有り難うございました。