ご挨拶

皆さん、こんにちは。2025年（令和7年）5月より、佐賀大学医学部整形外科学講座 第4代教授を拝命いたしました森本忠嗣です。

本講座は、初代・渡辺英夫教授（1979年〜）、第2代・佛淵孝夫教授（1998年〜）、第3代・馬渡正明教授（2010年〜）と、歴代の先生方が長年にわたり築き上げてこられた教室です。その歩みの詳細については、馬渡前教授がまとめてくださっていますので、ぜひこちらから御覧ください。 (馬渡前教授挨拶 ) この歴史を継承し、次世代へとつなげていく責任の重さを日々実感しています。

自己紹介

私は福岡県飯塚市出身で、嘉穂高校を卒業後、佐賀医科大学（現・佐賀大学）に進学し、1998年に佐賀医科大学（現・佐賀大学）整形外科に入局しました。以来、佐賀の地で診療・教育・研究に携わり、この街と人々に深い愛着を抱いてきました。

美しい自然、穏やかな気候、豊かな食文化、そして何より人情味あふれる佐賀の皆さんとの触れ合いが、私の力の源です。“葉隠”の精神を受け継ぐこの地には、優しさと義理堅さ、そして人とのつながりを何より大切にする文化があります。

私自身、何度もその優しさに救われてきました。その恩に報いるためにも、日々全力で診療・教育・研究に取り組んでいます。

入局を検討されている皆さんへ

佐賀大学医学部の理念は「患者に寄り添い、地域に根ざした良き医療人の育成」です。

整形外科は、知識や技術だけでは完結しません。
患者さんに寄り添う「優しさ」や「共感力」、多様性を尊重する「柔軟性」、そしてチーム医療を支える「高いコミュニケーション力」――こうした“人間力”を備えた良き医療人によってこそ、真に質の高い医療が実現すると、私は信じています。

佐賀大学整形外科で私自身が多くの夢を実現できたからこそ、今度は皆さんの夢を支える側に立ちたいと考えています。

夢が情熱を生み、情熱が誇りへとつながる。この連鎖こそが、私たちの進化と挑戦の源です。

「夢と情熱と誇りを持てる教室」の実現を目指し、「Your Dream, Our Mission」を掲げて、患者さん、医局員、医学生——私たちが関わるすべての人の夢の実現に向けて、多様な活躍を物心両面から全力でサポートしてまいります。

ここには、学び、挑戦し、成長できる舞台があります。
熱意ある皆さんの一歩が、医療の未来を切り拓く力になります。

ともに未来を見据え、佐賀から世界へ、新しい整形外科医療の価値を発信していきましょう。
私たちは、情熱にあふれる未来の整形外科医を、心から歓迎します。

②教育　「良き医療人の育成」という理念のもと、利他の心と高い技術力を兼ね備えた、どんな局面にも対応できるタフな整形外科医の育成を目指しています。臨床経験だけでなく、リサーチマインドに富んだ医師を育て、生涯にわたり成長し続ける力を育みます。知識と技術の継承を大切にし、常に最新の医学知見を取り入れることで、医療の質の向上に努めています。

"佐賀ブランド"の医師として、研修医は一人前の臨床医へ、専攻医は全国、そして世界で活躍できる整形外科医へと導いてまいります。それぞれの目標達成を全力でサポートします。これからも、面倒見のよい佐賀大学整形外科であり続けます。

③研究　運動器疾患の解明と新たな治療戦略の創出を目指し、「コラボレーションを広く深く」をキーワードに、佐賀大学内外の連携を一層強化してまいります。基礎研究から臨床応用まで、幅広い視点で医療技術の開発に取り組んでいます。。

“佐賀ブランド”と呼ばれる優れた研究成果を世界に発信し、その知見を実臨床へと還元することで、患者さんの生活の質向上と佐賀大学のプレゼンス向上に貢献していきます